長野県の外国人向け相談窓口でWhatsAppが乗っ取られ、相談員をかたる詐欺で19万8,000円の被害
- 2分で読める
- 一次資料2件
- セキュリティ図鑑編集部
相談員をかたる詐欺の被害額
利用者1名センターの利用登録者
全員に閲覧のおそれ偽の「セキュリティ更新」に従い端末を操作
SUMMARY
要点をまとめると
- 01
長野県は2026年8月20日、県が運営を委託する多文化共生相談センターのWhatsAppアカウントが第三者に不正利用されたと発表しました。
- 02
相談員がWhatsAppをかたる「セキュリティ更新」の案内に従って端末を操作した翌日、相談員を装う偽メッセージで利用者1名が198,000円を振り込みました。
- 03
業務でSNSを使う組織は、認証の設定と運用ルールを見直してください。
この記事をスライドで理解する(7枚)
1 / 7長野県は2026年8月20日、外国人県民の生活相談を受ける「長野県多文化共生相談センター」で、相談員が業務に使うWhatsApp(ワッツアップ)のアカウントが第三者に不正利用されたと発表しました。利用登録者の個人情報が漏えいし、相談員になりすましたメッセージによる詐欺で1件の被害が出ています。センターは、県が公益財団法人長野県国際化協会(ANPI)に運営を委託しています。
01発表されている事実
長野県で何があったの?
相談員がWhatsAppをかたるメッセージに従って端末を操作し、乗っ取られました。利用者1名が198,000円を振り込む被害が出ています。
WhatsAppをかたるメッセージに従い、相談員が相談用端末を操作
相談員を装う偽メッセージ。1名が198,000円を振り込む
ANPIから県へ報告し、利用登録者へ注意喚起
13日にSNSアカウントの対策、14日に漏えいのおそれを通知
WhatsAppをかたり、セキュリティ更新を求めるメッセージが届き、相談員がその内容に従って相談用端末を操作
利用登録者55名のうち2名の氏名が閲覧され、相談員になりすました偽メッセージが送られる。うち1名が振込を求める偽メッセージに従い、銀行ATMから198,000円を振り込む
ANPIから県へ報告。被害者・県・ANPIが警察へ相談。利用登録者へ、相談員をかたる詐欺について注意喚起
SNSアカウントのセキュリティ対策を実施
利用登録者へ、個人情報が漏えいしたおそれを通知
全利用登録者の氏名、電話番号、相談員とのSNS上のやり取りが閲覧されたおそれがあります。発表時点で、上記の被害を除く52名は不正利用や詐欺の被害がないことを確認し、残る3名は確認中としています。今後は相談員への情報セキュリティとSNS利用の研修、ANPIの管理体制の再点検を行うとしています。
02読者への影響
本物のアカウントから来たら見抜けないよね?
そうなんです。本物から「手続きにお金が必要」と届くので見抜くのは困難です。LINEなど、どのメッセージアプリでも起こります。
乗っ取られたアカウントから「手続きにお金が必要」と届き見抜けない
WhatsApp、LINE、Instagramなど、どのメッセージアプリでも同じ
相談窓口とのやり取りは、相手を信頼しているからこそ成り立ちます。そのアカウントが乗っ取られると、本物のアカウントから「手続きにお金が必要」と届くため、見抜くのは困難です。WhatsApp、LINE、Instagramなど、どのメッセージアプリでも同じことが起こります。
03今すぐやること
自分を守るには何をすればいい?
運営会社を名乗る「セキュリティ更新」に従わず、確認コードは誰にも伝えないことです。振込を求められたら電話など別の方法で確かめましょう。
「セキュリティ更新」などは設定画面から自分で確かめる
SMSで届くコードは誰にも伝えず、どこにも入力しない
PINなどを有効にし、見覚えのないリンク済みデバイスがないか
公的機関や知人からでも、電話など別の方法で本人に確かめる
- アプリ運営会社を名乗る「セキュリティ更新」「アカウント確認」のメッセージに従わない。アプリの設定画面から自分で確かめる
- SMSで届く確認コードは、誰にも伝えず、どこにも入力しない
- メッセージアプリの二段階認証(PINなど)を有効にし、「リンク済みのデバイス」に見覚えのない端末がないか確かめる
- 公的機関や知人のアカウントからでも、お金の振込を求められたら、電話など別の方法で本人に確かめる
04同じことを防ぐには(業務でSNSを使う自治体・団体・企業)
うちも仕事でSNS使ってるけど?
担当者任せにせず組織のルールにしてください。二段階認証を必ず有効にし、「振込を求めることはない」と利用者に伝えておきます。
担当者個人の判断にまかせず、組織のルールにする
業務用アカウントに使う端末を決めて管理する
「この窓口からお金の振込を求めることはない」と事前に伝える
連絡先と手順を決め、注意喚起をすぐ出せるようにする
担当者個人の判断にまかせず、組織のルールにしてください。業務用アカウントの二段階認証を必ず有効にする、ログインに使う端末を決めて管理する、「この窓口からお金の振込を求めることはない」と利用者にあらかじめ伝えておく、といった点です。乗っ取りに気づいたときの連絡先と手順を決め、利用者への注意喚起をすぐ出せるようにしておくことも被害を小さくします。図鑑では、職員向けのセキュリティ教育・訓練のサービスと、詐欺対策のサービスを探せます。
NEXT ・ 次に読む
週1回・無料
「今週気をつけること」をメールで受け取るいま悪用されている脆弱性と、出回っている詐欺の手口を、毎週まとめてお届けします。いつでも解除できます。SOLUTIONS同じ被害を防ぐ対策
この記事に関係する対策の種類から、評価の高いサービスを選んでいます。
- 証拠25/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ30/30
- 料金
- 月498円〜
- 無料
- 30日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
知っておくことが2件あります
国内のトレンドマイクロが提供するPC・スマホ向けの総合セキュリティソフトで、電話・チャットなど日本語の窓口が厚い。3台までの家庭向け…
- 証拠29/35
- 透明さ28/35
- 使いやすさ20/30
- 料金
- 外貨建て
- 無料
- 14日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 不明
カナダのAgileBitsが提供するパスワード管理。無料プランは無く、14日間の体験後に有料になる。個人・家族から大企業まで向けのプランがあ…
- 証拠15/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ25/30
- 料金
- 月200円〜
- 無料
- 30日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
東証上場のトビラシステムズが提供する、迷惑電話・詐欺SMS対策のスマホアプリ。キャリアを問わず個人で契約でき、一部キャリアでは同等ア…
出典(一次資料)2件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.30に確認)開く
- 1長野県「長野県多文化共生相談センター相談員をかたった詐欺事案等の発生について」(2026年8月20日) ↗www.pref.nagano.lg.jp
- 2長野県 プレスリリース資料(PDF、2026年8月20日) ↗www.pref.nagano.lg.jp

