FAQシステム「i-ask」に不正アクセス。大和証券・シチズン・損保ジャパンなどの問い合わせ情報が漏えいの可能性
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- 一次資料5件
- セキュリティ図鑑編集部
漏えいの可能性(延べ)
最大5社の問い合わせ大和証券の対象
口座番号等を含むシチズン時計の対象
住所・電話番号等不正アクセスの期間
約12時間SUMMARY
要点をまとめると
- 01
スカラコミュニケーションズは2026年10月6日、問い合わせ管理システム「i-ask」の管理サイトに不正ログインされ、利用企業最大5社の問い合わせ情報が延べ最大713,126件漏えいした可能性があると発表しました。
- 02
大和証券などが対象です。
- 03
会社を名乗る電話やメールには答えず、公式の窓口に自分から確かめてください。
この記事をスライドで理解する(7枚)
1 / 7FAQ・問い合わせ管理システム「i-ask」を提供する株式会社スカラコミュニケーションズは2026年10月6日、i-askが第三者の不正アクセスを受け、同じサーバー上で動いていた利用企業(最大5社)のお問い合わせ情報が外部に漏えいした可能性があると発表しました。件数は最大713,126件です。これに先立つ10月5日には大和証券が、翌6日にはシチズン時計、7日には損害保険ジャパン、8日にはオリックス生命保険が、それぞれ自社のお客様の情報が対象になったと公表しています。
01発表されている事実
どの会社が関係しているの?
大和証券、シチズン時計、損害保険ジャパン、オリックス生命保険が、自社のお客様の問い合わせ情報が対象になったと公表しています。
不正なプログラムを設置し、問い合わせ情報を取得された可能性
同日8時頃に遮断し、利用企業に報告
約11万名の氏名・口座番号等
最大5社・延べ最大713,126件
各社が自社の対象を公表
スカラコミュニケーションズによると、2026年10月2日20時30分頃から10月3日8時頃にかけて、第三者がi-askの管理サイトに不正にログインし、サーバーに不正なプログラムを設置しました。そのうえで、同じサーバー上の利用企業のデータベースからお問い合わせ情報を取得された可能性があります。10月3日朝にデータベースの監視アラートで気づき、同日8時頃に遮断しました。
発表元大和証券対象インターネット経由の問い合わせ。氏名、メールアドレス、口座番号等件数約11万名(個人を特定できない問い合わせを含め約22万件)
発表元スカラコミュニケーションズ対象利用企業(最大5社)のお問い合わせ情報件数最大713,126件(延べ件数)
発表元シチズン時計対象シチズン、ブローバ、フレデリック・コンスタントのWebサイトの問い合わせフォーム。氏名、住所、電話番号、メールアドレス等件数約10万名分
発表元損害保険ジャパン対象事業者向けドライブレコーダー「SMILING ROAD」の問い合わせ。勤務先、ドライバーID、運転アラート等件数約6万件(延べ件数)
発表元オリックス生命保険対象公式サイトからの問い合わせ。氏名、生年月日、証券番号、問い合わせ内容(医療情報等を含む)件数約26,500件(延べ件数)
件数の多くは「お問い合わせ単位の延べ件数」で、同じ人の複数回の問い合わせを重ねて数えています。各社とも、自社のシステムへの不正アクセスは確認されていないとしています。大和証券は、漏洩した可能性のある情報では証券口座へのアクセスや取引はできないと説明しています。シチズン時計は、問い合わせ内容の欄に銀行口座やクレジットカードの情報を書いていた場合は、それも漏えいした可能性があるとしています。
スカラコミュニケーションズは、不正ログインに使われたアカウントのパスワード変更、攻撃元IPアドレスの遮断、全環境の管理者パスワードの変更、アップロードされたファイルをプログラムとして実行できない設定への変更を行いました。今後は多要素認証の導入や環境の分離を進めるとしています。
02読者への影響
問い合わせの中身が漏れると何が困るの?
困っていた内容や契約番号まで入っているので、本物の担当者のような電話やメールを作られやすくなります。
中身を使った本物らしい電話やメールが来るおそれ
自社が無事でも委託先から漏れ、説明は自社の名前で
漏れた可能性があるのは、会社に送った「問い合わせの中身」です。氏名や連絡先だけでなく、困っていた内容や契約の番号が一緒に入っています。これを使うと、本物の担当者のような電話やメールを作れます。大和証券や損保ジャパンも、会社や関係者を装った電話・メールによる詐欺のおそれを呼びかけています。
会社の側から見ると、問い合わせ窓口を外部のサービスに任せていても、お客様への説明と報告は自社の名前で行うことになります。今回は、自社のシステムが無事でも委託先から漏れる例です。
03今すぐやること
問い合わせたことがあるけど、何をすれば?
個別の連絡を待ち、届いたメールのリンクは開かず公式サイトの窓口へ。暗証番号やワンタイムパスワードは誰にも伝えないでください。
リンクは開かず、公式サイトの窓口へ自分から
ID・暗証番号・ワンタイムパスワードは伝えない
フォームに口座やカードを書いた人
多要素認証と古い問い合わせの削除
- 5社のどれかに、Webのフォームから問い合わせたことがある人は、各社からの個別の連絡を待つ。連絡を装ったメールのリンクは開かず、公式サイトに載っている窓口へ自分から問い合わせる
- 電話で「先日のお問い合わせの件で」と言われても、ID・パスワード・暗証番号・ワンタイムパスワードは伝えない。大和証券は専用窓口(0120-851850、平日9時〜17時)を設けている
- 問い合わせフォームに口座番号やカード番号を書いた覚えがある人は、カード会社や銀行の明細をしばらく見ておく
- 問い合わせ管理やFAQを外部サービスで動かしている会社は、管理画面に多要素認証を設定できるか、古い問い合わせを消せるかを確かめる
04委託先から漏れるのを防ぐには
会社として何を見直せばいい?
契約しているクラウドサービスの一覧、データの保存期間、管理者アカウントの多要素認証の3つです。
部署ごとの契約も含めて洗い出す
使い終えたデータは消す
管理者アカウントと多要素認証
シチズン時計はi-askからほかのシステムへ移す途中で、10月中旬に利用を終えてデータを消す予定でした。使い終わったサービスに古いデータが残っていると、漏れたときの被害が大きくなります。契約しているクラウドサービスの一覧を作り、データの保存期間と管理者アカウントの持ち主を決めておくことが、取引先から漏れる事故(サプライチェーン攻撃)への一番の備えです。図鑑では、委託先の点検を手伝う会社や、管理画面を守るサービスを分類ごとに比べられます。
05今後の発表
対象の人数はいつわかるの?
スカラコミュニケーションズが名寄せ作業中です。各社が対象のお客様に個別に連絡するとしています。
外部の専門調査機関と原因を調べている
対象のお客様へ各社から
スカラコミュニケーションズは外部の専門調査機関とフォレンジック調査を進めており、実際の対象人数は名寄せ作業中です。各社は対象のお客様に個別に連絡するとしています。
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出典(一次資料)5件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.05に確認)開く
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- 2大和証券「外部委託先への不正アクセスによるお客様情報の漏洩の可能性について」(2026年10月5日) ↗ssl4.eir-parts.net
- 3シチズン時計「委託先事業者に対する不正アクセスによるお客様情報の漏えいの可能性について」(2026年10月6日) ↗www.citizen.co.jp
- 4損害保険ジャパン「当社事業者向けサービスで使用する外部委託先システムへの不正アクセスによるお客さま情報漏えいの可能性について」(2026年10月7日) ↗www.sompo-japan.co.jp
- 5オリックス生命保険「当社の委託先における個人情報漏えいの可能性について」(2026年10月8日) ↗www.orixlife.co.jp

