圧縮ライブラリBrotliの脆弱性が悪用の一覧入り。Node.jsなどに影響、v1.2.1や各製品の修正版へ
- 3分で読める
- 一次資料4件
- セキュリティ図鑑編集部
Brotliの修正版(v1.2.1・v1.1.1・v1.0.10)
10月21日修正されたNode.js(22・24・26)
10月21日CISAがKEVに追加
悪用を確認SUMMARY
要点をまとめると
- 01
Googleは2026年10月21日、データ圧縮の仕組みBrotliのC言語版で、細工した圧縮データを展開するとメモリが壊れる脆弱性(CVE-2026-111497)を修正しました。
- 02
Node.jsも同日に修正版を公開。
- 03
JPCERT/CCが10月26日に注意喚起し、米CISAは10月27日に悪用確認済みの一覧(KEV)へ加えました。
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6Webの通信でデータを小さくするのに使われる圧縮の仕組み「Brotli」に脆弱性が見つかり、米CISAが実際の悪用を確認しました。Brotliは多くのソフトに部品として組み込まれているため、自社が直接入れた覚えがなくても影響を受けることがあります。
01発表されている事実
Brotliって何?
Webの通信などでデータを圧縮する仕組みです。細工したデータを展開させられると、コードを実行されるおそれがあります。
Brotli v1.2.1、v1.1.1、v1.0.10
v22.23.4、v24.22.1、v26.12.1
対策と侵害の調査を呼びかけ
悪用を確認
- Google
Brotli v1.2.1、v1.1.1、v1.0.10を公開。境界外書き込みで遠隔からコードを実行されうると説明
- Node.js
v22.23.4、v24.22.1、v26.12.1を公開。CVE-2026-111497(深刻度high)を含む
- JPCERT/CC
注意喚起を公開。対策の適用と侵害の有無の調査を呼びかけ
- CISA
KEVに追加
JPCERT/CCによると、影響を受けるアプリが、攻撃者の細工したBrotli形式のデータを展開すると、アプリの異常終了、メモリ上の情報の漏えい、任意のコードの実行につながるおそれがあります。当初はNode.jsの件として「Node2Shell」、影響が広いことから「HTTP2Shell」とも呼ばれています。
02自社が対象か確かめる
使っている覚えがないけど?
Node.jsやPythonの部品として入っていることがあります。node -v や pip show brotli で確かめてください。
node -v で版を見る
pip show brotli で確かめる
brotli・libbrotliの更新情報
開発元の案内を確かめる
Brotli本体の対象は、v1.2.0からv1.2.1より前、v1.1.0からv1.1.1より前、v1.0.3からv1.0.10より前です。JPCERT/CCは、影響を受ける製品としてNode.js、Bun、Python向けのBrotliパッケージを挙げています。
- Node.js:
node -vで版を見て、22系はv22.23.4、24系はv24.22.1、26系はv26.12.1より前なら対象 - Python:
pip show brotliで入っているかと版を確かめる - Linuxサーバー:OSのパッケージ(brotliやlibbrotli)の更新情報を確かめる
- 市販の製品や機器:開発元の案内を確かめる
受け取ったデータをBrotliで展開する処理を使っているかがポイントです。外部の会社に開発を任せたWebサービスは、その会社に確認を頼みます。
03今すぐやること
何をすればいいの?
Node.jsやBrotliを修正版に上げ、組み込んだ製品は開発元の案内を確かめます。侵害がないかの確認もあわせて行います。
Node.jsやBrotliを更新、イメージも作り直す
組み込んだ製品は各開発元の情報で
異常終了や見覚えのないファイル
- 修正版へ更新する。Node.jsは上の版以降へ、Brotliを直接使うアプリはv1.2.1、v1.1.1、v1.0.10以降へ。Dockerのイメージも作り直します。
- 組み込んだ製品を洗い出す。Googleは緩和策を出していません。製品ごとの対応は各開発元の情報を確かめます。
- 侵害がないか調べる。JPCERT/CCは侵害の有無の調査も求めています。アプリの不自然な異常終了や、見覚えのないプロセス・ファイルがないかを確かめます。
04同じことを防ぐには
部品(ライブラリ)の脆弱性は、使っていることに気づかないのがいちばんの危険です。アプリが使う部品の一覧を作り、更新情報を自動で知らせる仕組みを入れておくと、今回のような件にすぐ気づけます。図鑑の「脆弱性診断」で、部品まで調べてくれる依頼先を比べられます。
NEXT ・ 次に読む
週1回・無料
「今週気をつけること」をメールで受け取るいま悪用されている脆弱性と、出回っている詐欺の手口を、毎週まとめてお届けします。いつでも解除できます。SOLUTIONS同じ被害を防ぐ対策
この記事に関係する対策の種類から、評価の高いサービスを選んでいます。
- 証拠15/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ30/30
- 料金
- 月21,000円〜
- 無料
- 90日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
Webサーバに組み込んで使うホスト型の国産WAF。自社でサーバを管理しており、外部サービスに通信を通さずにWAFを入れたい企業に向く。
- 証拠15/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ24/30
- 料金
- 月16,500円〜
- 無料
- 7日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- フォーム
開発者が自分でWebアプリを検査するクラウド型の診断ツール。月単位で契約でき、リリース前だけ使うといった使い方がしやすく、小規模な開…
- 証拠15/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ24/30
- 料金
- 月25,000円〜
- 無料
- 7日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- フォーム
国産WAF「SiteGuard」シリーズのクラウド版で、シグネチャの更新や設定を事業者側が行うマネージド型。複数サイトをまとめて守りたい企業…
出典(一次資料)4件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.27に確認)開く
- 1
- 2Google(GitHub)「brotli Release v1.2.1」 ↗github.com
- 3
- 4CISA「Known Exploited Vulnerabilities Catalog」 ↗www.cisa.gov

