F5 BIG-IP APM に悪用済みの脆弱性。OAuth認可サーバーとして使う構成が対象、修正版かHotfixを
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- 一次資料2件
- セキュリティ図鑑編集部
CVSS v3.1の深刻度(Critical)
悪用を確認済みF5がアドバイザリ K000162605 を公開
ログで見るUserInfo要求の失敗
イベントID 01990004SUMMARY
要点をまとめると
- 01
F5は2026年9月22日、BIG-IP Access Policy Manager(APM)に、認証なしで任意のコードを実行される脆弱性(CVE-2026-94127)があり、悪用を確認したと公表しました。
- 02
APMをOAuth認可サーバーとして使う構成が対象です。
- 03
該当する会社は 17.5.1.10 などの修正版かHotfixを当て、ログで侵害の有無を確かめてください。
この記事をスライドで理解する(7枚)
1 / 7F5 の BIG-IP Access Policy Manager(APM)に、ヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2026-94127)が見つかりました。F5は2026年9月22日にアドバイザリ K000162605 を公開し、「この脆弱性が悪用されたことを把握した」としています。認証なしで外部から任意のコードを実行(RCE)されるおそれがあり、深刻度は CVSS v3.1 で9.8(Critical)です。JPCERT/CCも9月24日に注意喚起を出しました。
01発表されている事実
F5の機器で何があったの?
BIG-IP APMの脆弱性で、F5が9月22日に悪用を確認しました。修正版は21.1.0.3、17.5.1.10、17.1.3.6です。
K000162605 を公開し、悪用を確認したとする
解析が公開されており、攻撃が広がるおそれがあると指摘
F5がアドバイザリを更新
F5がアドバイザリ K000162605 を公開。悪用を確認
JPCERT/CCが注意喚起。watchTowr Labs が詳しい解析を公開しており、攻撃コードが出回って攻撃が広がるおそれがあると指摘
F5がアドバイザリを更新
| 項目 | 出典の記載 |
|---|---|
| 影響する条件 | 仮想サーバーに APM のアクセスポリシーと OAuth プロファイルを設定し、APM を OAuth 認可サーバーとして使っている場合。OAuth クライアント/リソースサーバーとしてだけ使う構成は影響なし。Appliance モードも影響あり |
| 影響するバージョン | BIG-IP APM 21.1.0、17.5.0〜17.5.1、17.1.0〜17.1.3 |
| 直したバージョン | 21.1.0.3(Hotfix-BIGIP-21.1.0.2.0.30.22-ENG)、17.5.1.10(Hotfix-BIGIP-17.5.1.9.0.160.12-ENG)、17.1.3.6(Hotfix-BIGIP 17.1.3.5.0.41.14-ENG) |
| 回避策 | 影響する仮想サーバーに iRule を当てて緩和できる(iRule は F5 サポートから入手) |
| 悪用の有無 | あり(F5が把握) |
APM 以外の BIG-IP のモジュール、BIG-IQ、F5OS、NGINX、F5 Distributed Cloud は影響を受けないとされています。
02影響を受ける会社
BIG-IPを使ってたら全部危ないの?
APMをOAuth認可サーバーとして使っている会社が対象です。負荷分散やWAFだけの使い方なら対象外ですが、設定は確かめてください。
APMをOAuth認可サーバーとして使う構成。社外接続やシングルサインオンの認証基盤
負荷分散やAdvanced WAFだけに使う場合。ただし同じ機器のAPMは要確認
BIG-IP APM を、社外からの接続やシングルサインオンの認証基盤として使い、OAuth 認可サーバーの機能を有効にしている会社です。BIG-IP を負荷分散やWAF(Advanced WAF)だけに使っている場合は、今回の対象に入りません。ただし同じ機器で APM を使っていないか、設定を確かめてください。
03今すぐやること
対象だったら何をすればいいの?
修正版かHotfixを当て、すぐ無理ならF5サポートにiRuleを頼みます。/var/log/apmにOAuthの失敗が多くないかも調べます。
アクセスポリシーとOAuthプロファイルが同じ仮想サーバーに付いているか
すぐ当てられなければF5サポートにiRuleを依頼して緩和
/var/log/apm のUserInfo要求の失敗、TMMのコアファイルなど
失敗の多発や不審なコマンドが続いたら詳しく調べる
- 構成と版を確かめる。APM のアクセスポリシーと OAuth プロファイルが同じ仮想サーバーに付いているかを見ます。
- 修正版かHotfixを当てる。すぐに当てられない場合は、F5サポートに iRule を依頼して緩和します。
- 侵害の兆しを調べる。F5とJPCERT/CCは次を挙げています。修正後も確認してください。
- /var/log/apm に、OAuth の UserInfo 要求の失敗(イベントID 01990004)が10回以上、特に同じIPアドレスから記録されていないか
- 「tmctl global_oauth_stat -s total_requests,total_userinfo_requests,total_failed」で失敗数が説明のつかない形で増えていないか
- 失敗が集中した時間帯の /var/log/audit
- TMM のコアファイルの有無
- 兆しがあれば専門家へ。F5は、OAuth の失敗の多発、不審なコマンド、TMM の異常終了が短い間に続いた場合は詳しく調べるべきだとしています。
04同じことを防ぐには
次に備えてできることってある?
どの機能を有効にしているかを台帳にしておくことです。「特定の構成だけが対象」という発表のときに、すぐ判断できます。
認証の入口になる機器は、社内のあらゆるシステムへの鍵を握る
どの機能を有効にしているかを記録し、特定構成の発表にすぐ判断
認証の入口になる機器は、社内のあらゆるシステムへの鍵を握っています。どの機能を有効にしているかを台帳にしておくと、今回のように「特定の構成だけが対象」という発表のときに、すぐ判断できます。
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