ひとことで言うと
ランサムウェアの復号ツールを無料で公開している、警察と民間の共同サイト
01No More Ransomでできること・できないこと
No More Ransomは、ランサムウェアで暗号化されたファイルを元に戻す「復号ツール」を無料で公開しているWebサイトです。ユーロポール(欧州刑事警察機構)のサイバー犯罪対策機関とオランダ警察が、民間のセキュリティ企業と共同で立ち上げました。日本語のページもあり、警察庁もランサムウェア被害の回復の手段として案内しています。
サイトでは、暗号化されたファイルや脅迫のメモ(ランサムノート)から、どのランサムウェアかを特定する手助けと、合う復号ツールの提供をしています。
一方で、警察庁は次の点に注意するよう呼びかけています。
- 復号ツールがあるのは、一部のランサムウェアだけ
- ツールがあるとされている種類でも、バージョンなどの違いで使えないことがある
- 合うツールでも、すべてのファイルを戻せるとは限らない
つまり「試す価値はあるが、頼り切れるものではない」という位置づけです。盗まれたデータの公開を止める力もありません。
02どんな会社・人に必要か
ランサムウェアに感染し、バックアップから戻せないファイルがある人が使います。個人のパソコンでも会社のサーバーでも対象です。サイトは、身代金を払ってもデータを取り戻せる保証はないため、払ってはいけないと明記しています(身代金)。
03使うときに見ること
- 先に警察に相談する。警察庁は、被害にあったら最寄りの警察署かサイバー犯罪相談窓口に通報・相談するよう案内しています。警察が復号ツールを案内できる場合もあります。
- ランサムノートと、暗号化されたファイルの拡張子を確認する。これが種類を特定する手がかりになります。
- 原本を残す。暗号化されたファイルはコピーを取ってからツールを試します。失敗して壊れても元に戻れるようにするためです。
- 使い方は日本サイバー犯罪対策センター(JC3)の解説を参考にする。警察庁がこの解説を案内しています。
警察庁は独自の復号ツールも作っています。2024年2月にLockBit、2025年7月にPhobos/8baseで暗号化されたファイルのツールを公表しました。Phobos/8baseのツールは、警察に被害を届け出ていない人も使えます。
04費用の目安
サイトとツールは無料です。サイトの名前をかたって費用を求めるものには注意します。事故の調査や復旧を専門の会社に頼む場合は、別に費用がかかります(事故対応・フォレンジック)。
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