ひとことで言うと
会社のデータを使えなくして、元に戻す代わりにお金を要求するウイルス
01ランサムウェアのしくみ
ランサムウェアは、パソコンやサーバーのファイルを暗号化して使えなくし、元に戻す代わりにお金(身代金)を求めるマルウェアです。今は暗号化だけでなく、先にデータを盗み「払わなければ公開する」と脅す二重恐喝が広がっています。警察庁は、盗まれた財務情報や個人情報が、ダークウェブ上のリークサイトに載せられる例が多く確認されていると説明しています。暗号化をせず、データを盗んで脅すだけの「ノーウェアランサム」という手口もあります。
入口も変わりました。以前はばらまきメールが主でしたが、警察庁によると、今はVPN機器などインターネットに出ている機器から、遠隔で入り込む手口が多くを占めます。使われるのは、更新されていない脆弱性、漏れたパスワードや簡単なパスワード、設定の不備です。
02よくある被害の例
- 朝出社すると社内システムが動かず、ファイルの名前が書き換えられ、支払いを求める画面が出ている。
- 受注や会計のシステムが止まり、数日から数週間、手作業で業務を回すことになる。
- 取引先や顧客の情報が盗まれ、公開すると脅される。
03防ぐには
- VPN機器やサーバーなど、外から見える機器のソフトを最新にします。
- 推測しやすいパスワードをやめ、外からつなぐ入口には二段階認証を設定します。
- バックアップを、社内のネットワークから切り離した場所にも取ります。同じネットワークにつないだままのバックアップは、一緒に暗号化されるおそれがあります。
- バックアップから実際に戻せるか、平時に試しておきます。
- 入り込まれたあとの動きを見つけるにはEDRが使えます。
04被害にあったら
- 感染した機器をネットワークから外します。電源はすぐに切らず、画面を写真に残します。
- 社内の責任者に報告し、外部の専門会社に調査を頼みます。
- 警察に通報・相談します。個人データが漏れたおそれがあれば、個人情報保護委員会への報告が必要か確かめます。
総務省は、身代金の支払いには応じないことを勧めています。払ってもデータが戻る保証はなく、盗まれたデータが消される保証もありません。対策の全体はランサムウェアへの備えにまとめています。
この解説の出典(3件)
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