ひとことで言うと
取引先や社長になりすまし、お金を偽の口座に振り込ませる詐欺
EXAMPLE
たとえば
「今月から振込先が変わりました」と取引先を名乗るメールが届き、指示どおり300万円を振り込むと犯人の口座でした。振込先の変更は、電話など別の手段で必ず確かめます。
01ビジネスメール詐欺のしくみ
ビジネスメール詐欺(BEC)は、取引先や自社の経営者になりすましたメールで、犯人の口座にお金を振り込ませる詐欺です。マルウェアを使わず、人をだますことでお金を取るのが特徴です。IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」(組織向け)では10位に入っています。
IPAは、だます相手によって2つのタイプに分けています。
| タイプ | 手口 |
|---|---|
| 取引先との請求書の偽装 | 取引先になりすまし、振込先を犯人の口座に替えた請求書を送る。前もってメールのやり取りを盗み見て、取引の中身や担当者の名前を調べていることがある。 |
| 経営者などへのなりすまし | 社長や役員になりすまし、社員に送金を指示する。経理・財務の担当者が狙われやすい。 |
02よくある被害の例
- いつもの取引先から「今月から振込先の口座が変わりました」とメールが届き、指示どおり払うと犯人の口座だった。
- 社長の名前で「極秘の買収案件なので、今日中に送金してほしい。ほかの人には言わないように」と指示が来る。
- 担当者のメールアカウントが乗っ取られており、本物のアドレスから偽の請求書が送られていた。
03防ぐには
- 振込先や支払い方法が急に変わったら、メール以外の方法(前から知っている電話番号など)で取引先に確かめます。メールに書かれた番号は使いません。
- 送金の決まりを作ります。一定の金額を超える支払いや振込先の変更は、2人以上で確かめるなどです。
- いつもと違うメールは、社内で相談・共有します。
- メールのパスワードは推測されにくいものにして使い回さず、二段階認証を使います。アカウントの乗っ取りがこの詐欺の入口になることがあります。
- 自社の名前をかたったメールを減らすにはDMARCを設定します。
04被害にあったら
- 振り込んだ銀行にすぐ連絡し、相手の口座の凍結などを頼みます。早いほど取り戻せる見込みが高くなります。
- 警察に相談します。メールは消さずに残しておきます。
- メールアカウントのパスワードを変え、転送設定が勝手に足されていないかを確かめます。
- 取引先にも連絡し、相手側のメールが乗っ取られていないか確かめてもらいます。
ほかの手口は被害の例にまとめています。
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