この詐欺メール、見分けられる?詐欺メールの見分け方を本物そっくりの例5つとチェック表で解説|よくある件名一覧つき
- 18分で読める
- 一次資料26件
- セキュリティ図鑑編集部
2026年9月のフィッシング報告
フィッシング対策協議会悪用されたブランド
2026年9月実在のドメインをかたるメール
調査用アドレス宛、2026年9月報告された偽サイトのURL
重複なし、2026年9月SUMMARY
要点をまとめると
- 01
詐欺メールは、日本語やロゴ、差出人だけでは見分けられません。
- 02
フィッシング対策協議会も見分けるのは非常に困難としています。
- 03
急がせる、入力させる、いつもと違う手順へ誘う文面なら手を止め、リンクを使わず公式アプリやブックマークから確かめます。
そもそもフィッシングとは?
実在する会社や役所をかたるメールやSMSで偽のサイトへ誘い、IDやカード番号などを盗む手口です。
たとえるなら本物そっくりの制服を着た人が、家まで暗証番号を聞きに来るようなものです。
- 1本物そっくりのメールが届く配送、請求、ポイントなどの話題
- 2偽のサイトやアプリへ誘う急がせて、確かめる時間をなくす
- 3入力した情報を悪用する不正ログインやカードの不正利用
警察庁とフィッシング対策協議会の説明をもとに、やさしく言い換えています。
この記事をスライドで理解する(5枚)
1 / 5「お荷物の配送に問題が発生しました」「未払い料金があります」「ポイントがまもなく失効します」。毎日のように届くメールの中に、本物そっくりの詐欺メールが混ざっています。ロゴも文章も整っていて、自分の名前まで書かれていることがあります。「怪しい日本語なら気づける」と思っていても、見ただけでは判断できないものが増えました。
この記事では、公開されている事例をもとに作った例で腕試しをしたうえで、見分け方とチェック表、よくある件名をまとめます。中身は、フィッシング対策協議会、IPA(情報処理推進機構)、警察庁、総務省、JC3(日本サイバー犯罪対策センター)の公式ページを2026年11月1日時点で確かめたものです。
01この記事でわかること(3行まとめ)
日本語がきれいで、ロゴもあるなら本物ですよね?
残念ながら本物の証拠になりません。本物をコピーして作ることが多いからです。公式アプリから同じ知らせがあるか見てください。
日本語もロゴも差出人も証拠にならない
急がせる、入力させる、違う道へ誘う
リンクを使わず自分で開く
- 見た目だけで見分けるのは、専門の団体でも「非常に困難」としています。日本語、ロゴ、差出人は、どれも本物の証拠になりません。
- 怪しいと気づく手がかりは「急がせる」「入力させる」「いつもと違う道へ誘う」の3つです。この記事のチェック表で確かめられます。
- 最後の決め手は、メールのリンクを使わず公式アプリやブックマークから入ることです。同じ知らせがそこになければ、詐欺の疑いが強まります。
02この詐欺メール、見分けられる? 5つの例で腕試し
下の5通は、フィッシング対策協議会の緊急情報や日本郵便の注意喚起に載った事例の文面パターンをもとに、会社名を伏せて書き直した例です。実物そのものではありません。どこがおかしいかを考えてから、解説を読んでください。
例1:荷物の配送
| 件名 | 【重要】お荷物の配送に問題が発生しました |
|---|---|
| 本文 | 登録いただいた住所に不備があり、お荷物をお届けできませんでした。本メールの受信後、7日以内に下のボタンから正しい住所をご登録ください。期限を過ぎるとお荷物は差出人へ返送されます。 |
見るところ:期限を切って住所とカード情報の入力へ誘う形です。協議会が公開した日本郵便をかたる事例(2025年10月9日)では、氏名、電話番号、住所のほか、カード番号、有効期限、セキュリティコードまで入力させる偽サイトが確認されました。何かを注文した覚えがあるときほど、信じてしまいます。
例2:税金の納付
| 件名 | 【重要】令和8年度 住民税(第1期)納付のご案内 |
|---|---|
| 本文 | 住民税の納付が確認できておりません。本メール記載のリンクから、スマートフォンのコード決済でお支払いください。 |
見るところ:協議会は2026年5月11日に、住民税の納付依頼をよそおいコード決済アプリでの支払いへ誘導する手口を公開しました。総務省も、市区町村の税務担当を装う同様の詐欺メールに注意を呼びかけています。支払い画面そのものは正規のサービスを悪用しているので、画面を見ても偽物と分かりません。協議会の事例では、払った金額は補償されないと案内されています。
例3:銀行からの案内
| 件名 | 【○○銀行】お取引目的等の確認のお願い |
|---|---|
| 本文 | 法令に基づき、お客さまの情報の再確認をお願いしております。期限までにご回答がない場合、お取引を制限する場合があります。ログインのうえご回答ください。 |
見るところ:協議会は2026年4月10日に、金融機関をかたるメールの報告が増えていると公開しました。「ワンタイム認証が未設定です」という件名もあります。本物の銀行でも確認の案内を送ることがあるので、紛らわしい種類です。警察庁は、金融機関がIDやパスワードなどをメールやSMSで問い合わせることはないと説明しています。
例4:Android限定のポイント
| 件名 | 【まもなく失効】○○ポイントの受け取り手続きはお済みですか?(Android限定) |
|---|---|
| 本文 | Androidスマートフォンをお使いのお客さま限定で、ポイントを進呈します。専用アプリをインストールして受け取ってください。 |
見るところ:入力ではなく、不正なアプリを入れさせる手口です。協議会は2026年9月8日と9月30日に続けて注意を出しました。9月30日の事例は国税庁をかたるもので、「2026年9月30日現在、スマートフォン用e-Taxアプリは提供されていません」としています。Android向けに限ったログインやアプリの案内は、それだけで疑う材料になります。
例5:料金の未払い
| 件名 | 未払い料金に関するご通知(期限:3日以内) |
|---|---|
| 本文 | 今月分の引き落としができませんでした。3日以内にお支払いがない場合、サービスを停止します。 |
見るところ:協議会が2026年4月2日に公開した事例では、カードの月額請求や通信料金をよそおい、コード決済での支払いへ誘導していました。本当に未払いなら、契約先の公式アプリや請求書でも同じことが分かるはずです。
5通とも、書き方はそれらしいものです。つまり「読んで見破る」より、「読んだあとに別の道で確かめる」方が確実です。
03なぜ見分けられなくなったのか
協議会の月次報告によると、2026年9月に寄せられたフィッシングの報告は94,661件で、前の月より12,323件増えました。偽サイトのURLは49,032件、悪用されたブランドは105にのぼります。数が多いだけでなく、次のように見分ける手がかりが減っています。
- 本物のメールをコピーしています:協議会は、フィッシングメールは本物のメールをコピーして作ることが多く、見分けるのは非常に困難としています。
- 差出人を偽れます:IPAの説明では、見かけの表示名とメールアドレスは設定で好きなものを登録して送れます。
- 宛名が書かれていることがあります:協議会は2026年9月の報告で、受信者の氏名が書かれたメールを確認したとしています(情報漏えいの事故との関連は不明)。
- 正規のサービスの住所を使うことがあります:9月の報告ではURLの約11.6%がクラウドサービスのamazonaws.comのドメインで、docs.google.comなど正規のサービスのドメインも多く使われていました。
- 乗っ取られたアカウントから送られることがあります:2026年6月26日の事例では、国内のプロバイダーの認証情報を不正に使ったとみられるメールが報告されています。
一方で、AIへの指示文らしきものが本文に残っていたり、差出人の会社名や連絡先が本文になかったりする「不自然すぎる」メールも多くあります。不自然なら捨ててかまいません。問題は、自然なメールです。「日本語が自然なら本物」という逆の判断をしないでください。
04見分け方:気づくための5つの手がかり
短い期限、停止、失効、差し押さえ
受け取りに入力やアプリを求める
パスワード、カード番号、認証コード
絶対の基準はありません。次の5つは「立ち止まるきっかけ」として使います。どれかに当てはまったら、リンクを押す前に手を止めてください。
| 手がかり | 具体例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 急がせる | 「24時間以内」「3日以内」「本日中」「最終通告」 | 警察庁も、切迫感をあおりログインさせようとする文面が多いと説明しています |
| 損をすると脅す | 「停止」「失効」「差し押さえ」「返送」 | 不安にさせて、確かめる時間をなくすためです |
| 得をすると誘う | 「ポイント進呈」「当選」「クーポン」「還付」 | 協議会の事例に多数あります。受け取りにアプリや入力を求めたら疑います |
| 大事な情報を入力させる | パスワード、カード番号、認証コード、暗証番号 | 協議会は、入力の前に一度立ち止まるよう呼びかけています |
| いつもと違う道へ誘う | メール内のボタンからの支払い、Android限定のアプリ、添付ファイル | 普段の公式アプリや公式サイトでできるはずのことです |
リンク先のURLは参考まで
パソコンならリンクにカーソルを合わせると、飛び先のURLが見えます。本物と違えば強い手がかりになります。ただし、警察庁はリンクの見た目での判断は非常に困難としています。本物に似たドメインが多く、総務省も、URLが正しく見えても偽装の可能性があると注意しています。「URLが正しそうだから本物」とは判断しないでください。
添付ファイルは開かない
総務省は、添付ファイルを確かめずに開くと感染することがあると説明しています。WordやExcelのマクロを有効にするよう促すものにも注意が必要です。心当たりのない添付は開かず、送り主とされる相手に別の手段で尋ねます。
0530秒で使えるチェック表
メールを読んだら、上から順に自分に問いかけます。1つでも「はい」なら、そのメールのリンクは使いません。
| 質問 | 「はい」のとき |
|---|---|
| 今すぐ、または短い期限で行動しろと書いてある? | 急がず、公式から確かめる |
| 停止、失効、差し押さえなど、損をすると書いてある? | 公式の画面に同じ知らせがあるか見る |
| ログインやカード番号の入力を求めている? | リンクから入らず、ブックマークか公式アプリで入る |
| コード決済や見慣れない方法で払えと書いてある? | 払わない。請求元の公式窓口で確かめる |
| アプリのインストールを求めている? Android限定と書いてある? | 入れない。アプリはストアか設定から |
| 心当たりのない添付ファイルがある? | 開かない |
| 使っていないサービスから届いた? | 削除してよい |
| 使っているサービスだが、いつもと違う宛先に届いた? | 登録したアドレスを公式で見直す |
すべて「いいえ」でも、本物とは限りません。お金や個人情報に関わるなら、次の手順で確かめてください。
06本物か確認する手順
添付も電話番号も使わない
公式アプリかブックマーク
お知らせ、請求、注文の画面
公式サイトの窓口に尋ねる
- メールのリンク、ボタン、添付は触らない。書かれた電話番号にもかけない。
- いつもの公式アプリを開くか、ブックマークから公式サイトへ入る。
- お知らせ、請求、注文、配送の画面で、同じ内容があるかを見る。
- なければ、公式サイトに載っている問い合わせ窓口へ尋ねるか、メールを削除する。
警察庁は、公式サイトをあらかじめブックマークに登録するか、公式アプリを使って正しいサイトに接続するよう案内しています。協議会も同じ考えです。これなら、見た目がどれほど本物そっくりでも、偽サイトに入らずに済みます。
検索して公式サイトを探すときは注意してください。警察庁は、検索サイトの広告から偽サイトへ誘う手口も確認しています。初めて開くサイトなら、運営者や問い合わせ先を確かめてから使います。
協議会の窓口は対策の案内が中心です。本物かどうかを確かめる必要があるときは、そのブランドのサポート窓口に問い合わせるよう案内しています。
07差出人のアドレスは、どこまで信じていい?
差出人が公式のアドレスなら大丈夫ですか?
見かけのアドレスは偽れます。見覚えがないなら捨てる。見覚えがあっても、お金や入力の話なら公式から確かめる、の2段構えです。
結論は「怪しいと気づく材料にはなるが、本物の証拠にはならない」です。協議会の2026年9月の報告では、調査用のメールアドレスに届いたフィッシングメールのうち、約37.8%が実在するサービスのドメインをかたる「なりすまし」でした。IPAが示した例でも、表示名は通販会社の顧客サービス、アドレスも正規のドメインになっていました。
残りの約62.2%は、実在のサービスをかたらない独自のドメインから送られています。こちらは送信ドメイン認証に合格しているものがほとんどでした(約98.9%)。認証の合格は「そのドメインから送られた」ことを示すだけで、「信用できる会社からのメール」を意味しないということです。
スマホのメールアプリは表示される項目が少ないので、さらに判断しにくくなります。見覚えのないアドレスなら捨てる。見覚えのあるアドレスでも、お金や入力の話なら公式から確かめる。この2段構えが安全です。
08ロゴやマークは手がかりになる
最近は、正規のメールにだけ会社のロゴやマークを表示する仕組みが広がっています。協議会が「正規メール視認性向上」と呼ぶもので、BIMI、Yahoo! JAPANのブランドアイコン、ドコモメールの公式アカウント表示があります。協議会は、こうした機能のあるメールサービスを使うことを勧めています。
たとえばヤマト運輸は2025年8月26日からBIMIを導入し、正規のメールにロゴが表示されるようになったと案内しています。ただし、メールサービスが対応していない場合や、自動転送している場合には、本物でもロゴは出ません。導入前のメールにも出ません。
本文の中に貼られたロゴは、画像なので誰でもまねできます。頼りになるのは、メールアプリが差出人の欄に自動で表示するマークです。「マークがあれば安心できる材料、なければ公式で確かめる」くらいに考えてください。
09よくある件名の一覧
協議会の緊急情報に載った件名を、種類ごとに並べました。協議会は、ここに載っているのはごく一部で、ほかにも多くの件名があるとしています。一覧にないから本物、とは判断しないでください。
| 種類 | 報告された件名の例 | 公開日 |
|---|---|---|
| 配送 | お荷物の配送に問題が発生しました/荷物のお届けに問題がございます/お届け中の荷物に異常が確認されました | 2026年6月26日 |
| 税金・還付 | 【至急】還付金手続きに関する大切なご案内/【重要】e-Taxメッセージボックスに新しいお知らせがあります | 2026年9月30日 |
| 住民税 | 【重要】令和8年度 住民税(第1期)納付のご案内 | 2026年5月11日 |
| 保険料 | 【重要なお知らせ】保険料未払いのお知らせ|ご契約失効を避けるために/【重要:最終通告】保険契約の即時失効および資産差押手続きの執行について | 2026年4月16日(追記あり) |
| 銀行 | お取引目的等の確認のお願い/ワンタイム認証が未設定です | 2026年4月10日 |
| 料金未払い | サービス停止のお知らせ(料金未払い)/未払い料金に関するご通知 | 2026年4月2日 |
| ポイント・当選 | 当選確認をお待ちしております/3,000円OFFクーポンの進呈通知/コインを削るだけでポイント | 2026年9月8日 |
| アカウント | 【重要】アカウントが一時的に制限されています/【最終通知】○○アカウント確認のご案内 | 2026年6月26日、2025年10月9日 |
協議会の報告によると、2026年9月の文面で多かったのは、注文や配達、返金の通知、決済情報や契約更新、不正利用の検知、本人認証、ポイントの有効期限、会員特典の案内でした。件名の「【重要】」「【至急】」は本物のメールでも使われるので、これだけでは決められません。また、犯人は反応を見ながら文面やかたる会社を数日単位で変えているとされています。
ほかにも、協議会には会社の社長の名前でLINEのグループを作るよう指示するメールや、警察をかたって振り込ませるメール、サポート詐欺へ誘うメールの報告が多く寄せられています。入力ではなく、人を動かすことがねらいの種類です。
10会社ごとの公式情報も手がかりになる
名乗られた会社の公式サイトには、偽メールの例が載っていることがあります。IPAは、届いたメッセージの全文や一部をインターネットで検索すると、情報が得られる場合があると案内しています。たとえば次のような情報です。
| 会社 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| ヤマト運輸 | 「配達失敗通知」「配送先住所が間違っています」などの文言は公式のメールで使っていない。公式のメールには受取人の名前が書かれ、宛名が「メールアドレス+様」なら迷惑メールの可能性がある |
| 日本郵便 | WebサイトなどのURLに「.net」「.top」を使っていない。ZIPなどのファイルが付いたメールや、再配達手数料の支払いを求めるメールに注意を呼びかけている |
ただし、これも犯人が文面を変えれば当てはまらなくなります。「この表現がないから本物」とは考えず、公式の画面で確かめる手順と組み合わせてください。また、本物の配達通知もあるので、配送の話題だけで偽物と決めることもできません。
11家族に伝えるなら、この3つだけ
見分け方を全部覚えてもらうのは大変です。親や子どもには、次の3つだけ伝えておくと役に立ちます。
- メールのボタンは押さない。いつものアプリかブックマークから開く。
- メールに言われてアプリを入れない。お金も払わない。
- 迷ったら、押す前に家族かIPAの窓口に聞く。押したあとでも隠さず言う。
「怪しいメールかどうかを当てる」のではなく、「メールからは何もしない」と決めてしまう方が、高齢の方にも子どもにも続けやすい方法です。
12見分けられなくても被害を防ぐ対策
- ログインはブックマークか公式アプリからだけにする:メールの見た目を判断しなくて済みます。
- パスワード管理の機能を使う:協議会によると、自分で登録した正規サイトにだけIDとパスワードを入力するので、偽サイトでは反応しません。比べるならパスワード管理へ。
- パスキーを使う:協議会は、対応しているサービスなら設定するよう勧めています。詳しくはパスキーの用語解説へ。
- 多要素認証を有効にする:盗まれた場合の備えになります。ただし方式によっては破られます。二段階認証を突破される手口にまとめました。
- パスワードを使い回さない:JC3は、同じ組み合わせを使っているサイトも軒並み不正アクセスされるおそれがあると説明しています。使い回しをやめる方法もあります。
- 迷惑メールフィルターをオンにする:協議会は、ほとんどのメールサービスで使えるので、有効か確かめるよう案内しています。
- OSとアプリを最新にする:警察庁が被害防止の対策に挙げています。
13詐欺メールが大量に届くとき
協議会は、フィッシングメールが届くのは、そのメールアドレスがインターネット上に漏えいしていることを意味するとしています。漏えいした情報は売買され、消すことはできません。
フィルターを使っても届き続けるなら、協議会は、正規メールにマークが表示されるメールサービスで新しいアドレスを作り、登録先を順に切り替えることを検討するよう案内しています。自分のアドレスが漏れていないかは、メールアドレスの漏洩を確認する方法で調べられます。
14会社のメールに届いたとき
協議会は2026年9月の報告で、経理の担当者を狙い、書類の確認や提出をよそおう不審なメールも確認したとしています。社内で次のことを決めておくと、見分けに迷う人を減らせます。
- 怪しいメールが来たときに知らせる相手を決めておく
- 押してしまっても、責めずに早く報告してもらう
- 振込先の変更や急な送金の依頼は、電話など別の手段で確かめる(ビジネスメール詐欺の事例)
社員が練習できるサービスや、メールを守る製品はメールセキュリティ・訓練で比べられます。自社の名前をかたられないようにする送信ドメイン認証については、DMARCの用語解説を見てください。
15もう開いた・押した・届いた内容が別の話なら
この記事は「届いたメールを見分ける」ところまでを扱います。先に進んでしまった場合や別の種類のメールは、次の記事へ進んでください。
- 開いた、押した、入力した:変なメールを開いてしまったとき
- Amazonを名乗るメール:Amazonの偽メールに引っかかったとき
- 「ハッキングした」と書かれたメール:「アカウントがハッキングされました」というメール
16詐欺メールの報告先
報告は義務ではありません。協議会は、フィッシング事例の情報を受け付けています。
- フィッシング対策協議会:報告ページのWebフォームか、info@antiphishing.jp へ転送します。迷惑メールフォルダーに入ったものは報告しなくてかまいません。
- フィッシング110番:警察庁は、偽サイトを見つけたらインターネット・ホットラインセンターのフィッシング110番へ通報するよう案内しています。
- 使っているメールサービス:協議会は、詐欺へ誘うメールは迷惑メールとして報告するよう呼びかけています。
17困ったときの相談先
| 相談先 | こんなとき | 連絡方法 |
|---|---|---|
| 名乗られた会社の窓口 | そのメールが本物か知りたい | メールではなく公式サイトに載っている窓口 |
| IPA 情報セキュリティ安心相談窓口 | 個人で、技術的なことを聞きたい | 03-5978-7509(平日10時〜12時、13時30分〜17時) |
| 警察 | 被害が出た、不安で相談したい | 最寄りの警察署、#9110、サイバー事案のオンライン受付窓口 |
| 消費者ホットライン | 買い物や契約のトラブル | 188 |
| IPA 企業組織向けサイバーセキュリティ相談窓口 | 会社で相談したい | IPAの相談窓口のページから |
18よくある質問
Q見分ける自信がありません。全部無視していいですか?
リンクを使わなければ、無視しても多くの場合は困りません。本当に大事な知らせなら、公式アプリや公式サイトにも出ているはずです。心配なものだけ、公式から確かめてください。
Q開いただけで危険ですか?
総務省は、対策が不十分なパソコンでは、メールの形式によっては開くだけで感染する可能性があるとしています。場面ごとの対処は変なメールを開いてしまったときにまとめました。
Q自分の名前が書いてありました。本物ですか?
本物とは限りません。協議会は、受信者の氏名が書かれたフィッシングメールを確認しています。名前が書かれていても、公式から確かめてください。
Q本物のメールを迷惑メールとして報告してしまいました。
協議会は、受信者が正規のメールを迷惑メールとして報告すると、正規メールが迷惑メールに振り分けられる場合があると説明しています。必要なメールが届かなくなったら、迷惑メールフォルダーを見て、メールサービスの案内に沿って戻してください。
Qメールで届いた認証コードの入力を求められました。
自分でログインしている最中でなければ、入力しません。協議会は、認証コードやワンタイムパスワードの入力を求められたら、入力の前に立ち止まり、本当に必要な手続きか確かめるよう案内しています。
Q迷惑メールフォルダーに入らなかったので、本物ですよね?
本物とは限りません。協議会は、迷惑メールフィルターをすり抜けたメールへの対応を優先するほど、すり抜けるメールがあることを示しています。反対に、本物のメールが迷惑メールに入ることもあります。フォルダーの場所は参考にとどめ、お金や入力の話は公式から確かめてください。
Qスマホだと差出人やリンク先がよく見えません。
IPAも警察庁も、スマホのメールアプリは表示される項目が少なく、判断がより難しいと説明しています。無理に見分けようとせず、リンクを使わずに公式アプリを開いてください。パソコンで見直す必要もありません。
QSMSやLINEでも同じ見分け方でいいですか?
基本は同じです。警察庁も、メールやSMSのリンクは安易に押さず、公式サイトや公式アプリから接続するよう案内しています。
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出典(一次資料)26件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.11.02に確認)開く
- 1フィッシング対策協議会「緊急情報」一覧 ↗www.antiphishing.jp
- 2フィッシング対策協議会「2026/09 フィッシング報告状況」(2026年10月19日) ↗www.antiphishing.jp
- 3フィッシング対策協議会「国税庁をかたり不正アプリのインストールへ誘導するフィッシングメール」(2026年9月30日) ↗www.antiphishing.jp
- 4フィッシング対策協議会「不正アプリのインストールへ誘導するフィッシングメール」(2026年9月8日) ↗www.antiphishing.jp
- 5フィッシング対策協議会「国内ISPの認証情報を不正利用して送信されたフィッシングメール」(2026年6月26日) ↗www.antiphishing.jp
- 6フィッシング対策協議会「住民税の納付依頼をよそおうフィッシング」(2026年5月11日) ↗www.antiphishing.jp
- 7フィッシング対策協議会「保険会社からの支払い依頼をよそおうフィッシング」(2026年4月16日) ↗www.antiphishing.jp
- 8フィッシング対策協議会「金融機関をかたるフィッシング」(2026年4月10日) ↗www.antiphishing.jp
- 9フィッシング対策協議会「PayPayアプリでの支払いへ誘導するフィッシング」(2026年4月2日) ↗www.antiphishing.jp
- 10フィッシング対策協議会「日本郵便をかたるフィッシング」(2025年10月9日) ↗www.antiphishing.jp
- 11フィッシング対策協議会「よくあるご質問/お問い合わせ」 ↗www.antiphishing.jp
- 12フィッシング対策協議会「フィッシングの報告」 ↗www.antiphishing.jp
- 13フィッシング対策協議会「なりすまし送信メール対策について」 ↗www.antiphishing.jp
- 14警察庁「フィッシング対策」 ↗www.npa.go.jp
- 15警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」 ↗www.npa.go.jp
- 16IPA「メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで」(2021年9月21日) ↗www.ipa.go.jp
- 17IPA「情報セキュリティ安心相談窓口」 ↗www.ipa.go.jp
- 18総務省「個人住民税の納税を騙ったメールに対する注意喚起」 ↗www.soumu.go.jp
- 19総務省「身に覚えのないリンク(URL)を開かないようにしよう」(国民のためのサイバーセキュリティサイト) ↗www.soumu.go.jp
- 20総務省「クレジットカード番号が盗まれた」(同) ↗www.soumu.go.jp
- 21総務省「マルウェア(ウイルス等)対策」(同) ↗www.soumu.go.jp
- 22JC3「JC3コラム-SMS(ショートメッセージサービス)にご用心」(2022年2月25日) ↗www.jc3.or.jp
- 23
- 24ヤマト運輸「ヤマト運輸からのメールやSMS(ショートメール)が「迷惑(詐欺)メール」かを見分ける方法はありますか?」 ↗faq.kuronekoyamato.co.jp
- 25日本郵便「日本郵便を装った不審メール及び架空Webサイトにご注意ください。」 ↗www.post.japanpost.jp
- 26ヤマト運輸「ヤマト運輸では迷惑メールに対して、どんな対策をしていますか?」 ↗faq.kuronekoyamato.co.jp

