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行政・制度更新 2026.10.30

能動的サイバー防御の法律が10月1日に施行。基幹インフラ258事業者にインシデント報告の義務

  • 2分で読める
  • 一次資料4件
  • セキュリティ図鑑編集部
能動的サイバー防御の法律が10月1日に施行。基幹インフラ258事業者にインシデント報告の義務
10月1日

サイバー対処能力強化法の施行日

2026年
258事業者

インシデント報告の義務を負う基幹インフラ

15分野
3〜5日

ランサムウェアなどの速報の期限

認知した日から
30日

詳報の期限

SUMMARY

要点をまとめると

  1. 01

    サイバー対処能力強化法(重要電子計算機に対する不正な行為による被害の防止に関する法律)が2026年10月1日に施行されました。

  2. 02

    基幹インフラ15分野258事業者は、サイバーインシデントを国へ報告する義務を負います。

  3. 03

    攻撃サーバーへのアクセス・無害化措置も10月以降に進めるとされています。

この記事をスライドで理解する(7枚)

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10月1日から始まった…基幹インフラ事業者の義務読者への影響備えておくこと今後の予定5つの見出し

この記事の流れ

能動的サイバー防御の法律が10月1日に施行。基幹インフラ258事業者にインシデント報告の義務

10月1日から何が始まったの?

柱は2つです。国と基幹インフラ事業者の情報共有の強化と、攻撃サーバー等を必要に応じて無害化する措置です。

10月1日サイバー対処能力強化法の施行日
258事業者インシデント報告の義務を負う基幹インフラ
3〜5日ランサムウェアなどの速報の期限
30日詳報の期限

数字で見る

数字で見ると、こうなります

サイバー対処能力強化法の施行日:10月1日/インシデント報告の義務を負う基幹インフラ:258事業者

柱1官民連携の強化事業者からの報告を受け、国が持つ脅威情報を事業者へ提供する
柱2アクセス・無害化措置確認された攻撃サーバー等を、必要に応じて無害化する
これから通信情報の活用攻撃サーバー等を見つけるための活用は「来年秋以降」

POINT 1

10月1日から始まったこと

10月1日から何が始まったの?

柱は2つです。国と基幹インフラ事業者の情報共有の強化と、攻撃サーバー等を必要に応じて無害化する措置です。

本文で読む
対象15分野・258事業者電力、ガス、水道、鉄道、金融、通信、クレジットカードなど
報告インシデント報告10月1日から義務。速報は3〜5日以内、詳報は30日以内
届出資産の届出導入済みの製品名等を来年3月までに。新規は導入から4か月以内
協議会協議会10月1日から約100組織が構成員として加入予定

POINT 2

基幹インフラ事業者の義務

基幹インフラ事業者って、何をしなきゃいけないの?

15分野・258事業者に、10月1日から事故の報告が義務になりました。ランサムウェアなどは認知から3〜5日以内に速報です。

本文で読む
直接の義務個人・一般の中小企業この法律で新しい義務が課されるわけではない
取引先としてインフラに納める会社製品名やバージョン、事故の経緯を聞かれ、早い回答を求められうる

POINT 3

読者への影響

うちみたいな中小企業は関係ある?

新しい義務はありません。ただ、基幹インフラ事業者に機器を納めたり保守したりする会社は、製品名や経緯を聞かれることがあります。

本文で読む
準備1機器・ソフトの一覧取引先ごとに製品名・バージョン・保守の状況をすぐ出せるように
準備2ログの保存期間数日で説明するには、ログが残っていることが前提
準備3連絡の順番取引先、保険会社、調査会社へ誰が連絡するかを決める
準備4外部への依頼監視や調査を頼むなら、平時に契約しておく

POINT 4

備えておくこと

じゃあ、今のうちに何をしておけばいい?

納めている機器・ソフトの一覧づくり、ログを残す期間、事故時の連絡の順番を決めることです。外部に頼むなら平時に契約しておきます。

本文で読む
1
納めている機器・ソフトの一覧を作る。
2
ログを残す期間を決める。
3
事故のときの連絡の順番を決める。

まとめ

今すぐやること

くわしい手順と出典は、本文で確かめてください。

本文で読む

「能動的サイバー防御」を形にする法律が、2026年10月1日に施行されました。正式名は「重要電子計算機に対する不正な行為による被害の防止に関する法律」(令和7年法律第42号)で、政府資料では「サイバー対処能力強化法」と呼ばれています。施行日は政令第四十六号で令和8年10月1日と定められました。

0110月1日から始まったこと

社長

10月1日から何が始まったの?

柱は2つです。国と基幹インフラ事業者の情報共有の強化と、攻撃サーバー等を必要に応じて無害化する措置です。

ハカセ
柱1官民連携の強化

事業者からの報告を受け、国が持つ脅威情報を事業者へ提供する

柱2アクセス・無害化措置

確認された攻撃サーバー等を、必要に応じて無害化する

これから通信情報の活用

攻撃サーバー等を見つけるための活用は「来年秋以降」

内閣官房国家サイバー統括室(NCO)と内閣府が2026年9月にまとめた資料では、10月1日以降の柱を2つ挙げています。

  • 官民連携の強化:基幹インフラ事業者からの報告を受け、国が持つ脅威情報を事業者へ提供する
  • アクセス・無害化措置:確認された攻撃サーバー等に対し、必要に応じて無害化する(整備法)

攻撃サーバー等を見つけるための通信情報の活用は、資料では「来年秋以降」とされています。警察庁の令和8年上半期の情勢報告も、10月1日施行予定のアクセス・無害化措置に向け、内閣官房・内閣府、警察、防衛省・自衛隊が体制を整えていると記しています。

02基幹インフラ事業者の義務

社長

基幹インフラ事業者って、何をしなきゃいけないの?

15分野・258事業者に、10月1日から事故の報告が義務になりました。ランサムウェアなどは認知から3〜5日以内に速報です。

ハカセ
対象15分野・258事業者

電力、ガス、水道、鉄道、金融、通信、クレジットカードなど

報告インシデント報告

10月1日から義務。速報は3〜5日以内、詳報は30日以内

届出資産の届出

導入済みの製品名等を来年3月までに。新規は導入から4か月以内

協議会協議会

10月1日から約100組織が構成員として加入予定

項目 内容
対象 15分野・258事業者(電力、ガス、水道、鉄道、金融、通信、クレジットカードなど)
インシデント報告 10月1日から義務。速報はDDoS攻撃なら認知後できるだけ速やかに、ランサムウェアなどは認知した日から3〜5日以内。詳報は30日以内
資産の届出 導入済みの特定重要電子計算機の製品名等を来年3月までに届出。新規導入は導入から4か月以内
協議会 10月1日から約100組織が構成員として加入予定。資料の図では、構成員にシステムベンダやセキュリティベンダも含まれる

報告の様式は、2025年5月28日の関係省庁申合せで定めた様式(DDoS攻撃・ランサムウェア・その他)を使います。国は、届け出られた製品の情報と脆弱性情報を突き合わせ、該当する事業者にピンポイントで注意喚起するとしています。

03読者への影響

社長

うちみたいな中小企業は関係ある?

新しい義務はありません。ただ、基幹インフラ事業者に機器を納めたり保守したりする会社は、製品名や経緯を聞かれることがあります。

ハカセ
直接の義務個人・一般の中小企業

この法律で新しい義務が課されるわけではない

取引先としてインフラに納める会社

製品名やバージョン、事故の経緯を聞かれ、早い回答を求められうる

個人や一般の中小企業に、この法律で新しい義務が課されるわけではありません。ただ、基幹インフラ事業者に機器やシステムを納めている会社、保守を請け負っている会社は、事業者が報告や届出をするときに、製品名やバージョン、事故の経緯を聞かれることが考えられます。報告の期限が「3〜5日」と短いため、取引先から早い回答を求められる場面も出てきます。

04備えておくこと

社長

じゃあ、今のうちに何をしておけばいい?

納めている機器・ソフトの一覧づくり、ログを残す期間、事故時の連絡の順番を決めることです。外部に頼むなら平時に契約しておきます。

ハカセ
準備1機器・ソフトの一覧

取引先ごとに製品名・バージョン・保守の状況をすぐ出せるように

準備2ログの保存期間

数日で説明するには、ログが残っていることが前提

準備3連絡の順番

取引先、保険会社、調査会社へ誰が連絡するかを決める

準備4外部への依頼

監視や調査を頼むなら、平時に契約しておく

  1. 納めている機器・ソフトの一覧を作る。取引先ごとに、製品名・バージョン・保守の状況をすぐ出せるようにします。
  2. ログを残す期間を決める。何が起きたかを数日で説明するには、ログが残っていることが前提です。
  3. 事故のときの連絡の順番を決める。取引先、保険会社、調査会社への連絡を誰がするかを決めておきます。
  4. 監視や調査を外部に頼むなら、平時に契約しておく。事故が起きてから探すと時間がかかります。

05今後の予定

社長

この先はどうなっていくの?

資産の届出の期限は来年3月、通信情報の活用は来年秋以降です。AIを使った対処能力の強化は令和9年度予算で要求中です。

ハカセ
来年3月資産の届出の期限

導入済みの特定重要電子計算機の製品名等を届け出る

来年秋以降通信情報の活用

攻撃サーバー等を見つけるために使う

令和9年度AIを使った対処能力

NCOが令和9年度予算で要求中

資産の届出の期限は来年3月、通信情報の活用は来年秋以降です。NCOは、AIを使った対処能力の強化を令和9年度予算で要求中としています。

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出典(一次資料)4件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.30に確認)開く
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