Cisco Secure Email Gateway に悪用済みの脆弱性。細工メール1通でroot権限を奪われるおそれ
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- 一次資料2件
- セキュリティ図鑑編集部
CVSSの深刻度(Critical)
CVE-2026-76461シスコが移行を勧める修正版
クラウド版は更新済みJPCERT/CCが注意喚起
日本時間の公開日回避策(シスコ)
修正版への更新をSUMMARY
要点をまとめると
- 01
シスコは2026年9月15日(日本時間)、メール対策装置 Cisco Secure Email Gateway に、細工したメールを受け取るだけでroot権限でコマンドを実行される脆弱性(CVE-2026-76461)があり、悪用を確認したと公表しました。
- 02
回避策はありません。
- 03
使っている会社は 16.5.0-780 などの修正版に更新し、ログで侵害の有無を確かめてください。
この記事をスライドで理解する(7枚)
1 / 7シスコのメール対策装置「Cisco Secure Email Gateway」に、認証なしで外部から攻撃できる脆弱性(CVE-2026-76461)が見つかりました。細工したSQL文を含むメールが装置を通るだけで、内部のOS上でroot権限のコマンドを実行されるおそれがあります。シスコは2026年9月に悪用を把握したとしており、深刻度は CVSS 9.8(Critical)です。JPCERT/CCも2026年9月15日に注意喚起を出しました。
01発表されている事実
シスコのメール装置で何があったの?
Cisco Secure Email Gatewayの脆弱性が2026年9月に悪用され、シスコは回避策なしとしています。修正版は16.5.0-780などです。
PSIRTがTACへのサポート依頼の対応中に発見
日本時間9月15日。JPCERT/CCも同日に注意喚起
シスコがアドバイザリを更新
シスコのPSIRT(製品セキュリティ対応チーム)が悪用を把握。TACへのサポート依頼の対応中に見つかった
シスコがアドバイザリを公開(日本時間9月15日)
JPCERT/CCが注意喚起
シスコがアドバイザリを更新(Version 1.1)
| 項目 | 出典の記載 |
|---|---|
| 影響する製品 | Cisco Secure Email Gateway(物理・仮想とも。設定によらず影響)。Secure Email and Web Manager と Secure Web Appliance は影響なし |
| 影響するバージョン | AsyncOS 15.5 以前:15.5.5-014 より前/16.0:16.0.4-302 より前/16.5:16.5.0-780 より前 |
| 直したバージョン | 15.5.5-014、16.0.4-302、16.5.0-780。シスコは 16.5 より前の版の利用者に 16.5.0-780 への移行を強く勧めています |
| 回避策 | なし(シスコ) |
| 悪用の有無 | あり(2026年9月にシスコが把握) |
クラウド版の Cisco Secure Email Cloud については、シスコがすべての装置を 16.5.0-780 に更新済みとしています。不審な動きを検知した顧客には、シスコから連絡しているとのことです。
JPCERT/CCは、同じ製品の以前の脆弱性(CVE-2025-20393)で国内の被害事例があったことにも触れています。
02影響を受ける人
うちもこの装置を使ってたら対象?
社外とのメールをこの装置に通している会社が対象です。攻撃はメール1通で成り立つため、メールを受ける装置はすべて対象と考えてください。
社外とのメールを通している会社。旧称Email Security Appliance
インターネットからメールを受ける装置はすべて対象
メンバー間で使うSSHの秘密鍵が漏れるおそれ
社外とのメールを Cisco Secure Email Gateway(旧称 Email Security Appliance)に通している会社です。攻撃はメールを1通送るだけで成り立つため、インターネットからメールを受けている装置はすべて対象と考えてください。クラスタ構成では、メンバー間で使うSSHの秘密鍵が漏れるおそれもあるとされています。
03今すぐやること
まず何から手をつければいいの?
版を確かめて修正版に更新し、mail_logsで「COPY.*TO PROGRAM」を検索して侵害がないか調べます。保守会社任せでも確認してください。
保守会社任せでも、更新済みか確認する
「COPY.*TO PROGRAM」を大文字小文字区別せず検索
ログは消される可能性。外部への想定外の通信を確認
フォレンジック会社やJPCERT/CCへの情報提供
- 版を確かめて修正版に更新する。保守会社に任せている場合も、更新が済んだか確認してください。
- ログで侵害の有無を調べる。シスコは、mail_logs に不審なSQL文がないか調べる例として、大文字小文字を区別せずに「COPY.*TO PROGRAM」を検索する方法を示しています。クラスタでは各メンバーのログを見ます。
- 周りの機器のログと突き合わせる。root権限を取られるとログを消される可能性があります。ファイアウォールなどのログで、外部への想定外のアップロードや、不審なIPアドレスからのダウンロードがないか確かめます。
- 痕跡が見つかったら専門家に相談する。事故対応・フォレンジックの会社や、JPCERT/CCへの情報提供(ew-info@jpcert.or.jp)を検討してください。
04同じことを防ぐには
更新が追いつかない会社はどうするの?
メール対策装置は外から届くものを最初に受ける場所です。更新を回す体制がなければ、事業者が更新するクラウド型も選択肢です。
最初に受け取る場所。乗っ取られると盗み見や足がかりに
更新を事業者が受け持つクラウド型のメールセキュリティ
メール対策装置は、外から届くものを最初に受け取る場所です。ここが乗っ取られると、社内向けのメールを盗み見られたり、社内の別の機器への足がかりにされたりします。装置の更新を確実に回せる体制がなければ、更新を事業者が受け持つクラウド型のメールセキュリティも選択肢です。図鑑の「メールセキュリティ・訓練」の分類で比べられます。
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- 1Cisco「Cisco Secure Email Gateway SQL Injection Vulnerability」(cisco-sa-esa-inj-2bLVGmhX) ↗sec.cloudapps.cisco.com
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