9月のWindows更新で悪用済みの脆弱性2件を修正。8月分の1件とあわせ、Acrobatも更新を
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- セキュリティ図鑑編集部
9月の更新で直った悪用済みの脆弱性
特権の昇格月例更新の公開日
日本時間Acrobat・Readerの更新
同日公開次の月例更新
米国時間SUMMARY
要点をまとめると
- 01
マイクロソフトは2026年9月9日(日本時間)に月例更新を公開し、悪用が確認された Windows の脆弱性2件(CVE-2026-85880、CVE-2026-81963)を直しました。
- 02
8月の更新でも悪用済みの1件(CVE-2026-68820)が直っています。
- 03
同日公開のAcrobat・Readerの更新(APSB26-141)とあわせて適用してください。
この記事をスライドで理解する(7枚)
1 / 7マイクロソフトは2026年9月9日(日本時間)、9月の月例セキュリティ更新を公開しました。JPCERT/CCとIPAは同じ日に注意喚起を出し、このうち2件はマイクロソフトが悪用を確認しているとして、至急の適用を求めています。どちらも、すでにパソコンに入り込んだ攻撃者が管理者の権限を奪うのに使える脆弱性です。
01発表されている事実
Windowsで何が悪用されてるの?
ALPC、Windows Updateスタック、WinSock用ドライバーの特権の昇格の3件で悪用が確認されています。Acrobatの更新も出ています。
Windows ALPCの特権の昇格。悪用を確認
Windows Update スタックの特権の昇格。悪用を確認
WinSock用ドライバーの特権の昇格。悪用を確認
APSB26-141。修正版は26.002.21901と24.001.30429
| 公開 | CVE | 内容 |
|---|---|---|
| 9月 | CVE-2026-85880 | Windows Advanced Local Procedure Call(ALPC)の特権の昇格。悪用を確認 |
| 9月 | CVE-2026-81963 | Windows Update スタックの特権の昇格。悪用を確認 |
| 8月 | CVE-2026-68820 | WinSock用 Windows Ancillary Function Driver の特権の昇格。悪用を確認 |
9月の更新は、Windows 11、Windows Server 2016〜2025、Office、SQL Server、Exchange、SharePointなどが対象です。マイクロソフトによると、Windows 11とWindows Server、Officeには最大深刻度「緊急」でリモートからコードを実行される脆弱性も含まれます。Windows の更新は再起動が必要な版です。
同じ9月9日には、アドビもAcrobatとAcrobat Readerの更新(APSB26-141)を公開しました。JPCERT/CCによると、細工したファイルを開くと任意のコードを実行されるおそれがあります。対象はContinuous版の26.002.21900以前と、Acrobat 2024(Classic)の24.001.30383以前です。修正版はContinuous版が26.002.21901、Classic版が24.001.30429です。悪用の有無は示されていません。
02影響を受ける人
うちのパソコンも関係ある?
Windowsを使うすべての人と会社が対象です。特権の昇格は、入り込んだ攻撃者がパソコン全体を握る足がかりになります。
Windowsのパソコンを使っているすべての人と会社
入り込んだ攻撃者がパソコン全体を握るのに使う。ランサムウェアでも
事務の現場ではAcrobatの更新も欠かせない
Windowsのパソコンを使っているすべての人と会社です。特権の昇格は、メールの添付ファイルなどで入り込んだ攻撃者が、パソコン全体を握るための足がかりになります。ランサムウェアの被害でも、この段階がよく使われます。PDFを毎日開く事務の現場では、Acrobatの更新も欠かせません。
03今すぐやること
何をすればいいの?
Windows Updateで9月以降の更新を入れ、再起動まで済ませます。Acrobatは[ヘルプ]→[アップデートの有無をチェック]です。
9月以降の更新を入れ、再起動まで。8月分を飛ばした端末もまとめて
[ヘルプ]→[アップデートの有無をチェック]
WSUSやIntuneで承認と適用が済んだ端末の割合を見る
更新が届かない端末は修正を受けられない
- Windows Updateを実行する。[設定]→[Windows Update]→[更新プログラムのチェック]で9月以降の更新を入れ、再起動まで済ませます。8月の更新を飛ばしている端末は、まとめて最新の状態にします。
- Acrobat・Readerを更新する。起動して[ヘルプ]→[アップデートの有無をチェック]を選びます。バージョンは[ヘルプ]→[Adobe Acrobatについて]で確かめられます。
- 会社では配布状況を確かめる。WSUSやIntuneを使っている場合は、承認と適用が済んだ端末の割合を見ます。サーバーの更新は業務への影響を確かめたうえで早めに計画します。
- サポートの切れたWindowsを洗い出す。更新が届かない端末は、今回のような修正を受けられません。
04同じことを防ぐには
毎月の更新、どう回せばいいの?
社内で「更新の日」を決め、1週間以内に全台へ当てる運用にすると漏れが減ります。不審な動きに気づくにはEDRが役立ちます。
毎月第2火曜日(米国時間)の翌日に出る。1週間以内に全台へ
権限の昇格まで進まれる前に不審な動きに気づく
Windows標準のMicrosoft Defenderが有効かどうか
月例の更新は、毎月第2火曜日(米国時間)の翌日に出ます。社内で「更新の日」を決め、1週間以内に全台へ当てる運用にすると漏れが減ります。権限の昇格まで進まれる前に気づくには、パソコンの不審な動きを見張るEDRが役立ちます。図鑑の「EDR・法人向けウイルス対策」の分類で比べられます。個人の場合は、Windows標準のMicrosoft Defenderが有効かどうかを確かめてください。
05今後の予定
次の更新はいつ出るの?
マイクロソフトは、次の月例更新を2026年10月13日(米国時間)としています。
悪用済みの2件などを修正
マイクロソフトが予定(米国時間)
マイクロソフトは、次の月例更新を2026年10月13日(米国時間)としています。
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出典(一次資料)5件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.30に確認)開く
- 1JPCERT/CC「2026年9月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起」 ↗www.jpcert.or.jp
- 2IPA「Microsoft 製品の脆弱性対策について(2026年9月)」 ↗www.ipa.go.jp
- 3Microsoft Security Response Center「2026 年 9 月のセキュリティ更新プログラム(月例)」 ↗www.microsoft.com
- 4JPCERT/CC「2026年8月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起」 ↗www.jpcert.or.jp
- 5JPCERT/CC「Adobe AcrobatおよびReaderの脆弱性(APSB26-141)に関する注意喚起」 ↗www.jpcert.or.jp

