日本経済新聞社で不正アクセスが3件判明。開発用クラウドから約183万件、社員メールの乗っ取りも
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- 一次資料3件
- セキュリティ図鑑編集部
開発用クラウドから漏えい
10月16日公表うち個人情報を含むもの
Google Workspaceの件で漏えい
Microsoft 365から送られたなりすましメール
SUMMARY
要点をまとめると
- 01
日本経済新聞社は2026年10月、不正アクセスによる情報漏えいを3件公表しました。
- 02
10月4日に社員のGoogle WorkspaceとMicrosoft 365への不正ログインを、10月16日には開発用クラウドの認証情報が盗まれ約183万件が漏えいしたことを発表しています。
- 03
日経や関係者を名乗る不審なメールに注意してください。
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6日本経済新聞社は2026年10月4日と16日に、不正アクセスによる情報漏えいを合わせて3件公表しました。社員の業務用アカウントの乗っ取りが2件と、システム開発に使うクラウドサービスへの不正アクセスが1件です。入口はいずれも、アカウントや認証情報を他人に使われたことでした。
01発表されている事実
日経で何が起きたの?
不正アクセスが3件です。Google Workspaceで1,646人分、開発用クラウドで約183万件が漏えいし、なりすましメールも約9,000件送られました。
7月下旬から不正アクセス。1,646人分のメールアドレスと氏名
9月30日に悪性サイトへ誘導するメール約9,000件が送られる
認証情報が盗まれ約183万件。個人情報は約15万件
| 項目 | Google Workspace(10月4日公表) | Microsoft 365(10月4日公表) | 開発用クラウド(10月16日公表) |
|---|---|---|---|
| 経緯 | 7月下旬から社員のアカウントに不正アクセス。8月上旬にGoogleからの通知で把握 | 9月30日、社員のアカウントから悪性サイトへ誘導するメールが社内外に送られる | 10月7日未明から朝にかけて不正アクセス。クラウドに入るための認証情報が何らかの手段で盗まれた |
| 規模 | 1,646人分 | なりすましメール約9,000件。漏えいした人数は調査中 | 約183万件 |
| 情報 | 社員と取引先などのメールアドレスと氏名。読者や取材先は含まない | 受信者のメールアドレスと氏名、メール本文の一部 | 氏名・メールアドレス・住所・電話番号・生年月日のいずれかを含む個人情報が約15万件(うちメールアドレスを含むもの約12万件)。残る約168万件は単体で個人を特定できない識別子。カード情報は含まない |
| 対応 | パスワードを変更 | パスワードを変更し、受信者に削除を依頼 | 認証情報を無効化。10月11日に個人情報保護委員会へ報告 |
開発用クラウドの件では、10月16日の時点で、漏えいした情報の悪用やシステムの停止、データの改ざんは確認されていないとしています。漏えいが確認された人には個別に連絡するとしています。乗っ取り2件も、個人情報保護委員会に報告済みです。
02読者への影響
日経を名乗るメールが来たらどうする?
身に覚えのない添付やログインを求めるリンクは開かず、電話など別の手段で送り主に確かめてください。
日経やグループ会社の社員をかたるメールが増えるおそれ
添付やログインのリンクは開かず、電話などで送り主に確認
開発用クラウドの件の対象者には同社から届く
日経の社員を名乗るメールは、取材先や取引先にとって開きやすいものです。同社は、日経やグループ会社の社員をかたるなりすましメールが増えるおそれがあるとして、不審なメールは問い合わせフォームから知らせるよう求めています。身に覚えのない添付ファイルや、ログインを求めるリンクは開かず、電話など別の手段で送り主に確かめてください。開発用クラウドの件で対象になった人には、同社から個別の連絡が届きます。
03同じことを防ぐには
うちはどう防げばいい?
メールとクラウドに多要素認証をかけ、ログインの通知が来たら当日中に確かめることです。開発用クラウドに本番の個人データを置かないことも挙げられています。
メールとクラウドのアカウントに、社員全員で徹底
海外ログインや大量送信の通知が来たら当日中に確認
開発用のクラウドの試験には架空のデータを使う
使う人と権限を絞り、コードや共有フォルダに書かない
- メールとクラウドのアカウントに多要素認証をかけ、社員全員に徹底する
- 海外からのログインや大量送信の通知を有効にし、通知が来たら当日中に確かめる。Google Workspaceの件は、Googleからの通知で発覚しています
- 開発用のクラウドに本番の個人データを置かない。試験には架空のデータを使う
- クラウドの認証情報(アクセスキーなど)は期限付きにし、使う人と権限を絞る。ソースコードや共有フォルダに書き込まない
開発環境は本番より管理が甘くなりがちです。クラウドの設定や権限を外部に点検してもらう「クラウド設定診断」も選択肢になります。図鑑では、メールセキュリティと訓練、クラウド設定診断のサービスを比べられます。
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出典(一次資料)3件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.30に確認)開く
- 1日本経済新聞社「不正ログインによる情報漏洩について」(2026年10月4日) ↗www.nikkei.co.jp
- 2日本経済新聞社「サイバー攻撃による情報漏洩、不審メールの送信について」(2026年10月4日) ↗www.nikkei.co.jp
- 3日本経済新聞社「不正アクセスによる個人情報漏洩について」(2026年10月16日) ↗www.nikkei.co.jp

