パロアルトのPAN-OS管理画面に悪用済みの脆弱性。root権限で乗っ取りのおそれ、修正版と接続制限を
- 3分で読める
- 一次資料2件
- セキュリティ図鑑編集部
CVE-2026-0322のCVSS(4.0)
緊急度は最高奪われうる権限
管理画面から公表とKEV追加
同じ日SUMMARY
要点をまとめると
- 01
パロアルトネットワークスは2026年10月14日、ファイアウォールのOS「PAN-OS」の管理画面から、ログインした攻撃者がroot権限でコードを実行できる脆弱性(CVE-2026-0322)を公表し、限定的な悪用を確認したとしました。
- 02
米CISAも同日KEVへ追加。
- 03
PAシリーズやPanoramaを使う会社は、修正版への更新と、管理画面に入れる相手の制限を急いでください。
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6企業の入口を守るファイアウォールとして使われるパロアルトネットワークスの製品で、管理画面の脆弱性が実際の攻撃に使われています。管理画面にネットワークで届き、ログインできる攻撃者が、機器の上で最高権限(root)のコードを実行できるおそれがあります。
01発表されている事実
何が起きているの?
PAN-OSの管理画面からroot権限でコードを実行される脆弱性で、パロアルトはごく限定的な悪用を確認したとしています。
CVSS 8.6。限定的な悪用を確認
同じ日に悪用確認済みの一覧へ
修正版の情報を更新
- パロアルトネットワークス
CVE-2026-0322を公表(深刻度HIGH、CVSS 4.0で8.6、対応の緊急度は最高)。「管理画面を狙ったごく限定的な悪用を確認」
- CISA
KEVに追加
- パロアルトネットワークス
アドバイザリを更新
対象はPAシリーズ、VM-Series、Panorama(仮想版とMシリーズ)です。Cloud NGFWとPrisma Accessは対象外で、作業は要りません。特別な設定がなくても影響を受けます。
02自社が対象か確かめる
うちの機器は対象?
PAシリーズ、VM-Series、Panoramaで、版が修正版より前なら対象です。Cloud NGFWとPrisma Accessは対象外です。
Dashboardの「Software Version」で版を確認
仮想版とMシリーズが対象
対象外。作業は不要
管理画面の「Dashboard」の「General Information」に出る「Software Version」で版を見ます。主な修正版は次のとおりです(同じ系統の中に枝分かれした修正版が複数あります)。
- 12.2系:12.2.4以降
- 12.1系:12.1.4-h12、12.1.7-h8、12.1.10-h2以降
- 11.2系:11.2.4-h22、11.2.7-h21、11.2.10-h15、11.2.13-h3、11.2.16以降
- 11.1系:11.1.4-h37、11.1.6-h39、11.1.7-h11、11.1.10-h35、11.1.13-h15、11.1.16-h3以降
- 10.2系:10.2.7-h38、10.2.10-h41、10.2.13-h26、10.2.16-h11、10.2.18-h12以降
サポートが終わった古い版は、サポート中の修正版へ上げる必要があります。
03今すぐやること
すぐ上げられないときは?
管理画面に入れる相手を信頼できる社内のIPや踏み台だけに絞ってください。インターネットから開ける状態は最優先で直します。
上げる先はSolutionの表で確認
信頼できる社内IPや踏み台だけに
Threat ID 510046と510047
不要な管理者を消し、多要素認証
- 修正版へ上げる。今の版から上げる先は、アドバイザリの「Solution」の表で確かめます。保守を販売店やSIerに任せている場合は、対象かどうかと更新の予定を問い合わせます。
- 管理画面に入れる相手を絞る。回避策はありませんが、管理画面への接続を信頼できる社内のIPアドレスや踏み台サーバーだけに限ると危険を大きく減らせる、とされています。インターネットから管理画面が開けないかを必ず確かめます。
- Threat Preventionの検知を有効にする。契約していれば、Threat ID 510046と510047(コンテンツ9159-10287以降)で既知の攻撃の一部を止められます。SSL復号が前提です。
- 管理者アカウントを見直す。ログインが前提の攻撃なので、不要な管理者を消し、パスワードを変え、多要素認証を入れます。
04同じことを防ぐには
ファイアウォールの管理画面は、外から開けないことが基本です。管理用の通信を分ける、ファームウェアを定期的に上げる、の2つを保守契約に書いておくと漏れが減ります。自社で見張りきれない場合は、図鑑の「監視・SOC・MDR」で機器のログを見てくれる会社を比べられます。
NEXT ・ 次に読む
週1回・無料
「今週気をつけること」をメールで受け取るいま悪用されている脆弱性と、出回っている詐欺の手口を、毎週まとめてお届けします。いつでも解除できます。SOLUTIONS同じ被害を防ぐ対策
この記事に関係する対策の種類から、評価の高いサービスを選んでいます。
- 証拠19/35
- 透明さ30/35
- 使いやすさ20/30
- 料金
- 月2,000円〜
- 無料
- —
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
静岡市の鈴与システムテクノロジーが提供する、IPAの「サイバーセキュリティお助け隊サービス」です。社内にUTMを置くネットワーク監視と…
- 証拠19/35
- 透明さ30/35
- 使いやすさ20/30
- 料金
- 月12,100円〜
- 無料
- —
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
NTT東日本が専用BOX(UTM)を貸し出し、通信をプロが監視する中小企業向けサービスです。不正通信の遮断、感染が疑われる端末の遠隔での隔…
- 証拠19/35
- 透明さ30/35
- 使いやすさ20/30
- 料金
- 月1,300円〜
- 無料
- —
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
北九州市の田中工業が提供する、IPAの「サイバーセキュリティお助け隊サービス」です。サクサ製のUTMを社内に置いて通信を24時間監視し、…
出典(一次資料)2件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.14に確認)開く
- 1Palo Alto Networks「CVE-2026-0322 PAN-OS: Authenticated RCE in the Management Interface」 ↗security.paloaltonetworks.com
- 2CISA「Known Exploited Vulnerabilities Catalog」 ↗www.cisa.gov

