フィッシング報告は9月に94,661件で2か月続けて増加。氏名入りや本物の差出人を装うメールも
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- 一次資料4件
- セキュリティ図鑑編集部
9月のフィッシング報告件数
2か月続けて増加8月からの増加率
8月は82,338件Amazonをかたるものの割合
最多実在のアドレスを差出人に使用
前月より増加SUMMARY
要点をまとめると
- 01
フィッシング対策協議会の月次報告(2026年10月19日公表)で、9月の報告件数は94,661件となり、8月の82,338件から約15.0%増えました。
- 02
Amazonをかたるものが約33.2%で最多です。
- 03
受信者の氏名入りのメールや、実在の差出人アドレスを装うメールも増えています。
この記事をスライドで理解する(7枚)
1 / 7フィッシング対策協議会は2026年10月19日、9月分のフィッシング報告状況を公表しました。報告件数は94,661件で、7月から2か月続けて増えています。
01報告件数の推移
詐欺メールって増えてるの?
9月の報告は94,661件で、8月より12,323件(約15.0%)増えました。フィッシングサイトのURLも約23.2%増えています。
URL件数43,267件、悪用ブランド101件
URL件数39,800件、悪用ブランド96件
URL件数49,032件、悪用ブランド105件
| 月 | 報告件数 | フィッシングサイトのURL件数 | 悪用されたブランド |
|---|---|---|---|
| 2026年7月 | 66,119件 | 43,267件 | 101件 |
| 2026年8月 | 82,338件 | 39,800件 | 96件 |
| 2026年9月 | 94,661件 | 49,032件 | 105件 |
9月の報告件数は8月より12,323件(約15.0%)、URL件数は9,232件(約23.2%)増えました。
029月の特徴
どこを名乗るメールが多いの?
Amazonが約33.2%、Appleが約11.1%でした。差出人に実在するアドレスを使ったものは約37.8%で、前月より増えています。
上位5ブランドで約65.3%を占めた
クレジット・信販系が約35.0%
実在のアドレスを差出人に使ったものが約37.8%
受信者の氏名入りや、指示文が残ったメールも
- かたられたブランド:Amazonが約33.2%、Appleが約11.1%。セゾンカード、アメリカン・エキスプレス、国税庁を加えた上位5つで約65.3%を占めました。
- 分野別:EC系が約47.9%、クレジット・信販系が約35.0%、官公庁系が約5.2%、航空系が約4.6%。
- なりすまし送信:調査用アドレスに届いたフィッシングメールのうち、実在するサービスのアドレスを差出人に使ったものは約37.8%で、前月より増えました。
- 氏名入りのメール:9月はサイバー攻撃による情報漏えいの公表が相次ぎました。協議会は、各漏えいとの関連は不明としつつ、受信者の氏名が書かれたフィッシングメールを確認したとしています。
- AIの痕跡:AIへの指示文(プロンプト)が本文に残ったメールも見られたとしています。
8月は、ANAをかたるものが約12.5%、統計局をかたるものも上位に入り、航空系と官公庁系が急増していました。
03官公庁をかたるものと不正アプリ
国税庁を名乗るメールもあるの?
はい。9月は国税庁が上位5ブランドに入りました。Android用の不正アプリを入れさせるメールの緊急情報も出ています。
9月は国税庁が上位5ブランドに入った
9月30日に国税庁をかたるAndroid向けの緊急情報
さまざまなブランドで不正アプリへ誘導が急増
9月は国税庁が上位5ブランドに入りました。協議会は9月30日、国税庁をかたってAndroid用の不正アプリを入れさせるメールの緊急情報を出しています(詳しくは図鑑の別記事)。協議会は、国税庁に限らず、さまざまなブランドをかたって不正アプリのインストールへ誘導するメールが急増しているとも書いています。
04読者への影響と、今すぐやること
見た目で見分ければ大丈夫でしょ?
それだけに頼らないことが大切です。通知は公式アプリかブックマークから確かめ、メールの案内でアプリを入れないでください。
通知は公式アプリかブックマークから確かめる
「このアプリでログイン」は特に注意
カード会社やサービスに連絡し、パスワードを変える
SPF・DKIM・DMARCを設定しquarantineかrejectへ
件数が増えているうえ、差出人が本物のアドレスに見えるもの、氏名が書かれたものも混じっています。「見た目で見分ける」だけに頼らないことが大切です。
- リンクから開かない。注文、配送、カードの不正利用、還付などの通知は、公式アプリかブックマークから確かめます。
- メールやSMSの案内でアプリを入れない。Androidで「このアプリでログイン」と促すものは特に注意します。
- 迷惑メールフィルターがオンか確かめる。大量に届くなら、新しいアドレスへの移行も協議会は勧めています。
- 入力してしまったら、すぐにカード会社やサービスに連絡し、パスワードを変える。ほかで同じパスワードを使っていればそちらも変えます。
- 会社のドメインを守る。自社をかたるメールを減らすには、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を設定し、DMARCのポリシーを quarantine か reject まで上げます。
警察庁の令和8年上半期の集計でも、協議会への報告は半期で約73万件にのぼっています。
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- 1フィッシング対策協議会「2026/09 フィッシング報告状況」(2026年10月19日) ↗www.antiphishing.jp
- 2フィッシング対策協議会「2026/08 フィッシング報告状況」(2026年9月18日) ↗www.antiphishing.jp
- 3フィッシング対策協議会「2026/07 フィッシング報告状況」(2026年8月17日) ↗www.antiphishing.jp
- 4フィッシング対策協議会「国税庁をかたり不正アプリのインストールへ誘導するフィッシングメール」(2026年9月30日) ↗www.antiphishing.jp

