ユニリタの社内文書管理システムに不正アクセス。顧客との契約書やシステム認証情報が窃取される
- 3分で読める
- 一次資料3件
- セキュリティ図鑑編集部
窃取の公表に気づいた日
13時30分ごろ被害を受けたシステム
SaaS型の文書管理システム障害
業務に支障なしSUMMARY
要点をまとめると
- 01
ソフトウェア会社のユニリタは2026年9月29日、社内システムからの情報漏えいの疑いを発表しました。
- 02
10月9日の第2報で、SaaS型の文書管理システムに不正アクセスがあり、顧客との契約書や顧客のシステム認証情報、社員の個人情報などが窃取されたと公表しています。
- 03
取引先は、同社から連絡があれば認証情報の変更を急いでください。
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6企業向けのシステム運用ソフトなどを手がける株式会社ユニリタ(東証スタンダード)は2026年9月29日、社内システムから情報が漏えいした疑いがあると発表しました。10月9日の第2報では、一部の社内文書管理システムに第三者の不正アクセスがあり、データが窃取されたと公表しています。被害はSaaS型(ネット経由で使う型)の文書管理システムに限られ、改ざんや欠損は確認されていません。
01発表されている事実
何が盗まれたの?
顧客や取引先との契約書、顧客のシステム認証情報、顧客の従業員や社員の個人情報などです。マイナンバーなどの特定個人情報は含まれていません。
Webサイトでの公表に気づき遮断
情報漏えいの疑いを公表
窃取された情報の種類を公表
公開された情報に自社分を確認
13時30分ごろ、同社の機密情報を含む情報を窃取したとする内容がWebサイトで公表されているのを確認。アクセス遮断などの措置
第1報を公表
第2報(適時開示)。窃取された情報の種類を公表。警察にも連絡・相談
攻撃者が同社の環境から窃取したと主張する情報が公開される
第3報。公開された情報に同社の情報が含まれることを確認。漏えいしたファイルは特定済み
第2報で、漏えいが確認された情報は次のとおりです。
- お客様・取引先との契約書
- お客様のシステム認証情報
- お客様の従業員・社外関係者の個人情報(特定個人情報は含まない)
- その他お客様から預かっている重要な情報
- 社内のシステム認証情報、社員の個人情報(特定個人情報は含まない)、その他の社内の重要な情報
ユニリタは、システム認証情報が漏れたお客様には個別に知らせてパスワード変更などを頼むとし、社内システムのパスワード変更や認証方式の強化も行ったとしています。システム障害は起きておらず、業務に支障はないとしています。侵入の経路はまだ公表されていません。
02読者への影響
取引先だとどう困るの?
自社システムに入るための情報が第三者に渡ったかもしれません。連絡が来たらすぐにパスワードを変えてください。
契約書や自社システムの認証情報が渡った可能性
直接の影響は大きくないが、関連の偽メールに注意
個人の利用者に直接の影響は大きくありませんが、ユニリタと取引のある会社には重い内容です。契約書や「お客様のシステム認証情報」が含まれているため、取引先のシステムに入るための情報が第三者の手に渡った可能性があります。第3報では、漏えいした情報を悪用したフィッシングメールや迷惑メールが送られる可能性にも注意を呼びかけています。
03今すぐやること
連絡が来るまで待っていていい?
ユニリタに渡した接続用のIDやパスワードがあるなら、自社の判断で先に変えておくと安心です。
来たらパスワード変更をすぐに
渡した接続用IDとパスワード
契約や請求を持ち出すメールは電話で
- ユニリタと取引がある会社は、同社から個別の連絡が来ていないか確かめ、来ていればパスワードの変更などをすぐ行う。問い合わせは同社の専用窓口へ
- 連絡を待つ間も、ユニリタに渡したことがある接続用のID・パスワードがあれば、自社の判断で変えておく
- ユニリタや取引先を名乗る、契約や請求の話を持ち出したメールは、送信元と内容を電話など別の手段で確かめる
04同じことを防ぐには
文書管理やファイル共有のクラウドサービスに、パスワードや接続情報を書いた資料を置いていると、そこが破られたときに取引先まで被害が広がります。認証情報は文書ではなく専用の管理ツールで扱い、ログインには多要素認証(パスワードに加えてスマホなどで確かめる方法)をかけておくのが基本です。図鑑の「取引先から対策を求められた」の入口では、委託先・取引先との情報のやりとりで気をつける点をまとめています。
05今後の発表
ユニリタは、漏えいしたファイルの内容を整理したうえで対象の関係者に個別に連絡し、再発防止策は実施済みの対策と中長期の対策を整理して続報で公表するとしています。業績への影響は現時点で不明としています。
NEXT ・ 次に読む
週1回・無料
「今週気をつけること」をメールで受け取るいま悪用されている脆弱性と、出回っている詐欺の手口を、毎週まとめてお届けします。いつでも解除できます。SOLUTIONS同じ被害を防ぐ対策
この記事に関係する対策の種類から、評価の高いサービスを選んでいます。
- 証拠15/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ24/30
- 料金
- 月16,500円〜
- 無料
- 7日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- フォーム
開発者が自分でWebアプリを検査するクラウド型の診断ツール。月単位で契約でき、リリース前だけ使うといった使い方がしやすく、小規模な開…
- 証拠5/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ30/30
- 料金
- 月30,000円〜
- 無料
- 14日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
ISMSやPマークの取得・運用に必要な書類作成や記録の管理をクラウド上で行うツールです。月額3万円で、14日間の無料トライアルがあります…
- 証拠5/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ30/30
- 料金
- 月55,000円〜
- 無料
- 14日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
診断会社ユービーセキュアが開発する国産のWebアプリ脆弱性検査ツール。年間ライセンスで回数無制限に診断でき、シナリオ診断やAPI検査に…
出典(一次資料)3件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.09.29に確認)開く
- 1ユニリタ「不正アクセスの発生および情報漏えいに関するお知らせ(第1報)」(2026年9月29日) ↗www.unirita.co.jp
- 2ユニリタ「不正アクセスの発生および情報漏えいに関するお知らせ」(適時開示、2026年10月9日) ↗www.unirita.co.jp
- 3ユニリタ「不正アクセスの発生および情報漏えいに関するお知らせ(第3報)」(2026年10月14日) ↗www.unirita.co.jp

