VMware ESXの「操作が記録されない」脆弱性が悪用の一覧入り。7月公開の修正パッチの適用を
- 3分で読める
- 一次資料2件
- セキュリティ図鑑編集部
CVE-2026-41709のCVSS
単独では低い同じ公表のvCenterの脆弱性のCVSS
2件CISAがKEVに追加
悪用を確認SUMMARY
要点をまとめると
- 01
米CISAは2026年10月28日、VMware ESXで管理者の一部の操作がログに残らない脆弱性(CVE-2026-41709)を、悪用を確認した一覧(KEV)に加えました。
- 02
ブロードコムが7月29日に公開したVMSA-2026-0006で修正済みです。
- 03
仮想化基盤にESXiを使う会社は、ホストが修正版以上か確かめ、同じ公表の深刻な脆弱性とあわせてパッチを当ててください。
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6社内のサーバーをまとめて動かす仮想化の土台、VMware ESX(ESXi)の脆弱性が、実際の攻撃に使われていると米CISAが判断しました。管理者の権限を持つ攻撃者が、一部の操作をログに残さずに行えるという内容です。単独での深刻度は低いものの、侵入した攻撃者が痕跡を消すのに使えるため、早めの対応が必要です。
01発表されている事実
CVSSが低いのに、なぜ注意が要るの?
管理者の操作がログに残らないので、侵入した攻撃者が痕跡を隠すのに使えます。CISAは実際に悪用されたとして一覧に加えました。
ESX・vCenterなどの脆弱性5件を修正
8.0 U2f向け、7.0向け
CVE-2026-41709の悪用を確認
- ブロードコム
VMSA-2026-0006を公開。ESX、vCenter、Workstation、Fusionの脆弱性5件を修正。CVE-2026-41709はCVSS 2.7(Low)
- ブロードコム
8.0 U2f向けと7.0向けのパッチ情報を追加
- CISA
CVE-2026-41709をKEVに追加
同じ公表には、vCenterの認証回避(CVE-2026-59309)とディレクトリトラバーサル(CVE-2026-59310、8月に悪用の一覧入り。8月の記事)がともにCVSS 9.8、ESXのVMXNET3の境界外書き込み(CVE-2026-47876)がCVSS 9.3と、深刻なものも含まれています。ブロードコムはいずれも回避策を示していません。
02自社が対象か確かめる
うちのESXiは対象?
vSphere Clientの概要でビルド番号を見て、8.0系ならESXi80U3j-25429389より前なら対象です。
ESXi-9.1.0.0-25370933より前
ESXi-9.0.2.0100-25595025より前
ESXi80U3j-25429389より前
CVE-2026-41709の修正版は次のとおりです。
- ESX 9.1系:ESXi-9.1.0.0-25370933
- ESX 9.0系:ESXi-9.0.2.0100-25595025
- ESX 8.0系:ESXi80U3j-25429389
- VMware Cloud Foundation 5.x:5.2.4
ホストの版とビルド番号は、vSphere Clientでホストを選んだ「概要」の画面に出ます。ESXiのシェルに入れる担当者は vmware -vl でも確かめられます。番号が上より小さければ対象です。7.0系はこのCVEの修正版が示されていません。延長サポートの契約があればブロードコムに問い合わせ、なければ8.0以降への移行を計画します。
03今すぐやること
何から手を付ければいい?
同じ公表の深刻な脆弱性もまとめて直すため、vCenterとホストにパッチを当て、管理者アカウントを見直してください。
8.0なら8.0 U3kを目安。vCenterも
不要なアカウント停止、多要素認証
管理用ネットワークからだけ
syslogで別サーバーに送る
- パッチを当てる。深刻な脆弱性もまとめて直すため、ESX 8.0なら8.0 U3k(ESXi80U3k-25595708)、vCenter 8.0なら8.0 U3k以降を目安にします。vCenterを先に上げ、次にホストを上げるのが一般的な順番です。保守を任せている場合は、販売店やSIerに予定を聞きます。
- 管理者アカウントを見直す。この脆弱性は管理者権限が前提です。使っていないアカウントを止め、パスワードの使い回しをやめ、vCenterに多要素認証を入れます。
- 管理画面を外に出さない。ESXiやvCenterの管理画面は、管理用のネットワークからだけ開けるようにします。
- ログを外に送る。ホストのログをsyslogで別のサーバーへ送っておくと、ホスト側の記録が欠けても追いやすくなります。
04同じことを防ぐには
仮想化基盤は、ランサムウェアの攻撃者が全サーバーを一度に暗号化するために狙う場所です。管理用ネットワークの分離、管理者の多要素認証、ログの外部保管、バックアップの切り離しをそろえておくと、被害の広がりを抑えられます。ログの見張りは「監視・SOC・MDR」、侵入が疑われるときは「事故対応・フォレンジック」の会社に頼めます。
NEXT ・ 次に読む
週1回・無料
「今週気をつけること」をメールで受け取るいま悪用されている脆弱性と、出回っている詐欺の手口を、毎週まとめてお届けします。いつでも解除できます。SOLUTIONS同じ被害を防ぐ対策
この記事に関係する対策の種類から、評価の高いサービスを選んでいます。
- 証拠29/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ20/30
- 料金
- 月449円〜
- 無料
- 30日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
Microsoftのエンドポイント保護・EDR。300人以下の会社向けにDefender for Business(月額449円・税抜)があり、大企業向けはDefender for…
- 証拠15/35
- 透明さ28/35
- 使いやすさ30/30
- 料金
- 外貨建て
- 無料
- 31日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
Microsoft のクラウド型SIEMで、Azure上でログを集めて分析する。Microsoft 365 や Defender を使う会社がログをまとめやすく、国内SOC事…
- 証拠5/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ30/30
- 料金
- 無料プランあり
- 無料
- プランあり
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
中小企業がマルウェア感染などの事故に遭ったときの電話相談窓口です。状況の把握から一次対応の案内までは無償で、影響範囲や原因の特定…
出典(一次資料)2件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.28に確認)開く
- 1Broadcom「VMSA-2026-0006: VMware ESX, vCenter, Workstation, and Fusion updates」 ↗support.broadcom.com
- 2CISA「Known Exploited Vulnerabilities Catalog」 ↗www.cisa.gov

