Cisco ASA・FTDのSSL VPNに悪用済みの脆弱性。機器を再起動させられるおそれ、修正版へ更新を
- 3分で読める
- 一次資料2件
- セキュリティ図鑑編集部
CVE-2026-76418のCVSS
重要度High対象になる構成
すべて当てはまると対象CISAがKEVに追加
悪用を確認SUMMARY
要点をまとめると
- 01
シスコは2026年10月28日、ファイアウォールのCisco Secure Firewall ASAとFTDで、SSL VPNに細工した接続をされると機器が再起動する脆弱性(CVE-2026-76418、CVSS 8.6)を公表し、悪用を確認したとしました。
- 02
米CISAも10月29日にKEVへ追加。
- 03
リモートアクセスVPNで二段目の認証を使う構成が対象です。
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6社外から社内につなぐVPNの機器として使われるシスコのファイアウォールで、悪用が確認された脆弱性が公表されました。認証していない攻撃者が、リモートアクセスのSSL VPNに細工した要求を送ると、機器が予期せず再起動し、VPNや通信が止まるおそれがあります(サービス妨害)。
01発表されている事実
何をされるの?
SSL VPNに細工した接続を送られると、機器が再起動して通信が止まるおそれがあります。シスコは10月に悪用を確認したとしています。
CVSS 8.6。10月に悪用を認識
悪用確認済みの一覧へ
- シスコ
CVE-2026-76418を公表(CVSS 8.6、重要度High)。「2026年10月、悪用を認識した」
- CISA
KEVに追加
シスコによると、原因はトンネルグループ(接続プロファイル)に「二次認証」を設定したときの処理の誤りです。完全に防ぐ回避策はないとしています。
02自社が対象か確かめる
うちのASAは対象?
SSLのリモートアクセスVPNを使い、トンネルグループで二次認証を設定していて、版が修正版より前なら対象です。
ASAかFTDのソフトウェアの版を見る
webvpn と enable の設定、FMC・FDMの画面
DefaultWEBVPNGroup も含めて全グループを見る
次の3つがすべて当てはまると対象です。
- ASAかFTDのソフトウェアが修正版より前
- SSLのリモートアクセスVPNが有効(ASAでは設定に
webvpnとenable インターフェイス名がある。FTDではFMCの「Devices > VPN > Remote Access」、またはFDMの「Remote Access VPN」に設定がある) - どれかのトンネルグループに
secondary-authentication-server-groupがある。ログイン画面に出ていないグループや DefaultWEBVPNGroup も確かめる
主な修正版は、ASAが9.16.4.104、9.18.4.96、9.20.4.50、9.22.3.200、9.23.1.48、9.24.1.27(または9.24.10.1)。FTDが7.0.11、7.2.13、7.4.9、7.6.7、7.7.14、10.0.3、10.1.1です。クラウド型のCDFW、cdFMC、Secure Access、Secure FMCは対象外です。シスコの「Software Checker」で自社の版を入れて確かめられます。
03今すぐやること
まず何をすればいいの?
版と設定を確かめ、修正版へ上げます。すぐ上げられない場合は、シスコが示す一時的な対策を検討してください。
保守先に対象かと更新予定を聞く
回避策では完全に防げない
no tunnel-group-list enable など
理由のない再起動がないか
- 版と設定を確かめる。保守を販売店やSIerに任せている場合は、「CVE-2026-76418の対象か、更新予定はいつか」を問い合わせます。
- 修正版へ上げる。シスコは一時的な対策より更新を勧めています。
- すぐ更新できない場合の一時的な対策。DefaultWEBVPNGroupで二次認証を使っていなければ、WebVPNの設定で
no tunnel-group-list enableを入れます(利用者は接続プロファイル名を知っている必要があります)。DefaultWEBVPNGroupで使っている場合は、二次認証を外す方法が示されていますが、VPNの守りが弱くなります。 - 再起動の記録を見る。思い当たる理由のない再起動が続いていないか、ログを確かめます。
04同じことを防ぐには
VPN機器は止まるとテレワークも拠点間の通信も止まります。ファームウェアの定期的な更新を保守契約に入れておく、機器のログを監視してもらう、の2つが効きます。図鑑の「UTM・ファイアウォール」「法人VPN・リモートアクセス」「監視・SOC・MDR」で比べられます。
NEXT ・ 次に読む
週1回・無料
「今週気をつけること」をメールで受け取るいま悪用されている脆弱性と、出回っている詐欺の手口を、毎週まとめてお届けします。いつでも解除できます。SOLUTIONS同じ被害を防ぐ対策
この記事に関係する対策の種類から、評価の高いサービスを選んでいます。
- 証拠15/35
- 透明さ35/35
- 使いやすさ24/30
- 料金
- 月150円〜
- 無料
- 30日体験
- 返金
- —
- 日本語窓口
- フォーム
ソリトンシステムズが国内で開発するIDaaSで、ID管理、シングルサインオン、多要素認証、電子証明書の発行をまとめて提供します。ISMAPに…
- 証拠19/35
- 透明さ30/35
- 使いやすさ20/30
- 料金
- 月2,000円〜
- 無料
- —
- 返金
- —
- 日本語窓口
- 電話
静岡市の鈴与システムテクノロジーが提供する、IPAの「サイバーセキュリティお助け隊サービス」です。社内にUTMを置くネットワーク監視と…
- 証拠15/35
- 透明さ28/35
- 使いやすさ0/30
- 料金
- 外貨建て
- 無料
- —
- 返金
- 14日
- 日本語窓口
- 不明
NordVPNと同じNord Securityグループの法人向けネットワークセキュリティ。5ユーザーから契約でき、SSOや専用の固定IPゲートウェイで社内…
出典(一次資料)2件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.28に確認)開く
- 1
- 2CISA「Known Exploited Vulnerabilities Catalog」 ↗www.cisa.gov

