ひとことで言うと
ゼロトラストの守りとネットへの接続を、クラウドでまとめて提供するしくみ
EXAMPLE
たとえば
本社・支店・在宅の社員が、みなクラウドの関所を通ってネットや社内システムにつなぎます。VPN機器を置かずに済みます。
01SASEでできること・できないこと
SASE(サシー、Secure Access Service Edge)は、ネットへの接続と、セキュリティの守りを、ひとつのクラウドサービスにまとめて提供するしくみです。社員は本社・支店・自宅・外出先のどこからでも、まずクラウド上の「関所」を通り、そこで確かめられてからネットや社内のシステムにつながります。マイクロソフトの説明では、主に次のものが組み合わされています。
| 部品 | 何をするか |
|---|---|
| SWG(セキュアWebゲートウェイ) | 危ないサイトやマルウェアをWebの通信から止める |
| CASB | クラウドサービスの使い方を見張り、データを守るルールを当てる |
| FWaaS | ファイアウォールの働きをクラウドで提供する |
| ZTNA | 毎回の確認のうえで、必要なシステムにだけつながせる |
| SD-WAN | 拠点どうしの通信の道筋をソフトで管理する |
ゼロトラストが考え方だとすると、SASEはそれを形にするためのサービスの形のひとつです。会社の出入り口に置くUTMやVPN機器と違い、社員がどこにいても同じ守りが効き、機器の更新や保守を自社でする必要が減ります。
できないこともあります。SASEを通らない通信(設定されていない端末や、使い方のルールの外にあるサービス)は守れません。パソコンの中で起きる動きは見えないので、EDRなどと組み合わせます。サービスの側が止まると、つながらなくなるおそれもあります。
02どんな会社・人に必要か
- 在宅勤務や外出先での仕事が多く、社員が社外からつなぐのが日常の会社
- 支店や店舗が多く、拠点ごとに機器を置いて管理するのが負担になっている会社
- VPN機器の弱点や混雑に悩んでいる会社
社員が全員同じ事務所で働き、社外からつなぐことがほとんどない会社では、効き目に比べて手間と費用が大きくなることがあります。
03選ぶとき・導入するときに見ること
マイクロソフトは、導入の手順として次のような流れを挙げています。
- 今のネットワーク、守りの道具、使い方を洗い出す。
- 何のために入れるか(VPN機器をなくしたい、在宅勤務を安全にしたいなど)を決める。
- 効き目の大きいところ(在宅勤務の社員や古い仕組みの支店など)から始める。
- 本番の前に試し、今使っているログインのしくみとつながるかを確かめる。
- 人や拠点ごとに、少しずつ広げる。
ルールは、場所ではなく「だれが、どの端末で」を基準に作ります。二段階認証やシングルサインオンとつながるかも確かめます。サービスはゼロトラスト・SASEで比べられます。