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注意喚起更新 2026.10.30

NetScaler ADC・Gateway に悪用済みの脆弱性2件。初期設定でも影響、回避策なしで更新が必要

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  • 一次資料3件
  • セキュリティ図鑑編集部
NetScaler ADC・Gateway に悪用済みの脆弱性2件。初期設定でも影響、回避策なしで更新が必要
8件

公報CTX697096で公表された脆弱性

うち2件で悪用確認
14.1-73.37

14.1系の修正版

この版以降
9月27日

開発元が公報を公開

回避策なし

SUMMARY

要点をまとめると

  1. 01

    Cloud Software Group(Citrix)は2026年9月27日、NetScaler ADC・Gateway の脆弱性8件を公表し、うち CVE-2026-88771 と CVE-2026-88772 の悪用を確認しました。

  2. 02

    認証なしでコードを実行されるおそれがあり、回避策はありません。

  3. 03

    利用企業は 14.1-73.37 などの修正版に更新し、侵害調査も行ってください。

この記事をスライドで理解する(7枚)

1 / 7
発表されている事実影響を受ける会社今すぐやること同じことを防ぐには4つの見出し

この記事の流れ

NetScaler ADC・Gateway に悪用済みの脆弱性2件。初期設定でも影響、回避策なしで更新が必要

NetScalerって機器で何が起きてるの?

CVE-2026-88771と88772の2件が公表され、回避策はありません。88772は悪用後にWebシェルの設置などが確認されています。

8件公報CTX697096で公表された脆弱性
14.1-73.3714.1系の修正版
9月27日開発元が公報を公開

数字で見る

数字で見ると、こうなります

公報CTX697096で公表された脆弱性:8件/14.1系の修正版:14.1-73.37

9月24日以降攻撃の試みを観測日本国内のNetScalerを狙う試み(今回の脆弱性かは不明)
9月27日公報を公開CTX697096。88771と88772の悪用を確認
9月28日JPCERT/CCが注意喚起国内向けに注意喚起
10月2日悪用後の痕跡を報告Webシェルの設置や/bin/shへのSUID付与など

POINT 1

発表されている事実

NetScalerって機器で何が起きてるの?

CVE-2026-88771と88772の2件が公表され、回避策はありません。88772は悪用後にWebシェルの設置などが確認されています。

本文で読む
VPNNetScaler Gateway社外からの接続口(VPN)にしている会社
前段NetScaler ADCWebサイトの前段に置いている会社

POINT 2

影響を受ける会社

どんな会社が関係あるの?

NetScaler GatewayをVPNの入口にしている会社や、ADCをサイトの前段に置いている会社です。初期設定のままでも影響を受けます。

本文で読む
STEP 1修正版に更新保守会社には更新日と更新後の版を確認
STEP 2侵害を調べる/etc/httpd.conf の変更やログ、不審なファイルを確認
STEP 38月の分も確認CVE-2026-8452も今回の版でまとめて対処
STEP 4痕跡があれば専門家へ更新だけでは置かれたWebシェルは消えない

POINT 3

今すぐやること

更新すれば、それで終わり?

更新だけでは、すでに置かれたWebシェルは消えません。JPCERT/CCが挙げる場所で侵害を調べ、痕跡があれば専門家に相談してください。

本文で読む
案1更新を回す体制装置の更新を確実に回せる体制を作る
案2ゼロトラスト型へ装置をインターネットに直接さらさない接続に移行

POINT 4

同じことを防ぐには

VPN装置の穴って、なくならないの?

毎年のように悪用されています。更新を確実に回す体制を作るか、ゼロトラスト型の接続への移行も検討してください。

本文で読む
1
修正版に更新する。
2
侵害を調べる。
3
VPN関連ディレクトリ内の不審なファイル

まとめ

今すぐやること

くわしい手順と出典は、本文で確かめてください。

本文で読む

リモートアクセス(SSL-VPN)や負荷分散に使われる「NetScaler ADC」「NetScaler Gateway」(旧 Citrix ADC/Citrix Gateway)に、深刻な脆弱性が見つかりました。開発元の Cloud Software Group は2026年9月27日にセキュリティ公報 CTX697096 を出し、8件の脆弱性のうち CVE-2026-88771 と CVE-2026-88772 について「対策していない環境での悪用を確認した」としています。どちらも、認証なしで外部から任意のコードを実行されるおそれがあります。

01発表されている事実

社長

NetScalerって機器で何が起きてるの?

CVE-2026-88771と88772の2件が公表され、回避策はありません。88772は悪用後にWebシェルの設置などが確認されています。

ハカセ
9月24日以降攻撃の試みを観測

日本国内のNetScalerを狙う試み(今回の脆弱性かは不明)

9月27日公報を公開

CTX697096。88771と88772の悪用を確認

9月28日JPCERT/CCが注意喚起

国内向けに注意喚起

10月2日悪用後の痕跡を報告

Webシェルの設置や/bin/shへのSUID付与など

  1. JPCERT/CCが、別の脆弱性 CVE-2026-8452 について注意喚起(このときは悪用は未確認、攻撃コードが公開済み)

  2. JPCERT/CCによると、海外のセキュリティ組織が日本国内の NetScaler を狙う攻撃の試みを観測(今回の脆弱性を狙ったものかは不明)

  3. Cloud Software Group がセキュリティ公報 CTX697096 を公開

  4. JPCERT/CCが注意喚起

  5. JPCERT/CCが更新。Mandiant と GTIG が、CVE-2026-88772 の悪用後に Webサーバー設定の変更、Webシェルの設置、/bin/sh へのSUID権限の付与などを確認したと報告

項目 出典の記載
影響する条件 CVE-2026-88771:すべての構成(初期設定を含む)。CVE-2026-88772:DTLSが有効な構成(VPN仮想サーバーでは初期設定で有効)
影響するバージョン NetScaler ADC/Gateway 14.1:14.1-73.37 より前/13.1:13.1-64.23 より前/ADC FIPS:14.1-73.37 FIPS より前/ADC FIPS・NDcPP:13.1-37.279 より前
直したバージョン 14.1-73.37 以降、13.1-64.23 以降、14.1-73.37 FIPS 以降、13.1-37.279 以降(13.1-FIPS/13.1-NDcPP)
回避策 なし(2件とも)。CVE-2026-88778(TCPの初期シーケンス番号の推測)だけは、TCP設定の変更で対処
悪用の有無 CVE-2026-88771、CVE-2026-88772 であり

Citrix が管理するクラウドサービスと Adaptive Authentication は、開発元が更新済みです。今回の公報は、利用者が自分で管理している装置が対象です。Secure Private Access のハイブリッド構成で使っている NetScaler も対象に含まれます。

02影響を受ける会社

社長

どんな会社が関係あるの?

NetScaler GatewayをVPNの入口にしている会社や、ADCをサイトの前段に置いている会社です。初期設定のままでも影響を受けます。

ハカセ
VPNNetScaler Gateway

社外からの接続口(VPN)にしている会社

前段NetScaler ADC

Webサイトの前段に置いている会社

初期設定のままでも影響を受けます

NetScaler Gateway を社外からの接続口(VPN)にしている会社、NetScaler ADC をWebサイトの前段に置いている会社です。社外からの接続口は、ランサムウェアの侵入口として繰り返し狙われてきた場所です。初期設定のままでも影響を受けるため、「特別な機能は使っていない」という理由で後回しにしないでください。

03今すぐやること

社長

更新すれば、それで終わり?

更新だけでは、すでに置かれたWebシェルは消えません。JPCERT/CCが挙げる場所で侵害を調べ、痕跡があれば専門家に相談してください。

ハカセ
STEP 1修正版に更新

保守会社には更新日と更新後の版を確認

STEP 2侵害を調べる

/etc/httpd.conf の変更やログ、不審なファイルを確認

STEP 38月の分も確認

CVE-2026-8452も今回の版でまとめて対処

STEP 4痕跡があれば専門家へ

更新だけでは置かれたWebシェルは消えない

  1. 修正版に更新する。保守会社に任せている場合は、更新日と更新後の版を確認します。
  2. 侵害を調べる。JPCERT/CCは、確認する場所の例として次を挙げています。
    • /etc/httpd.conf の不審な変更
    • VPN関連ディレクトリ内の不審なファイル
    • Webサーバーのアクセスログとエラーログ
    • DTLSのハンドシェイク失敗や NSPPE プロセスの異常終了
    • /tmp/.uxdport、/tmp/.uxdlock などの不審なファイル
    • /bin/sh に付いた不審なSUID権限、不審なPythonプロセス
  3. 8月の CVE-2026-8452 も直っているか確かめる。8月の修正(14.1-72.61 など)を見送っていた場合も、今回の版に上げれば両方まとめて対処できます。
  4. 痕跡があれば専門家へ。更新だけでは、すでに置かれたWebシェルは消えません。事故対応・フォレンジックの会社に相談してください。

04同じことを防ぐには

社長

VPN装置の穴って、なくならないの?

毎年のように悪用されています。更新を確実に回す体制を作るか、ゼロトラスト型の接続への移行も検討してください。

ハカセ
案1更新を回す体制

装置の更新を確実に回せる体制を作る

案2ゼロトラスト型へ

装置をインターネットに直接さらさない接続に移行

VPN装置の脆弱性は毎年のように悪用されています。装置の更新を確実に回せる体制を作るか、装置をインターネットに直接さらさないゼロトラスト型の接続(図鑑の「法人VPN・リモートアクセス」「ゼロトラスト・SASE」)への移行も検討してください。

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