日本大学で教職員のメールアカウントが乗っ取られ迷惑メール送信。フィッシングでIDとパスワードを盗まれる
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- 一次資料2件
- セキュリティ図鑑編集部
法人本部の件で送られた迷惑メール
教員5名理工学部の件で送られたメール
教職員1名法人本部の件で気づくまで
理工学部は約12日SUMMARY
要点をまとめると
- 01
日本大学は2026年9月、教職員のメールアカウントがフィッシングで乗っ取られ、迷惑メールの送信に使われたと2件公表しました。
- 02
理工学部は1名・50件(9月8日)、法人本部は5名・1,333件(9月14日)です。
- 03
大学名で届いた心当たりのないメールは開かず、自分の組織でも多要素認証を有効にしてください。
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6日本大学は2026年9月、教職員のメールアカウントが第三者に乗っ取られ、迷惑メールの送信に使われたことを2件公表しました。理工学部は9月8日に教職員1名、法人本部は9月14日に教員5名のアカウントの被害を発表しています。どちらもフィッシングメールなどでIDとパスワードを盗まれたと考えられています。
01発表されている事実
日大で何が起きたの?
教職員のメールアカウントがフィッシングで乗っ取られ、理工学部で50件、法人本部の件で1,333件のメールが送られました。
教職員1名。8月7日に発生、19日に検知。計50件を送信
教員5名。8月7日に発生、29日に検知。1,333件を送信
どちらもフィッシングでIDとパスワードを盗まれたと考えられる
| 項目 | 理工学部(9月8日公表) | 日本大学(9月14日公表) |
|---|---|---|
| 発生 | 8月7日(金)23時40分ごろ | 8月7日(金) |
| 検知 | 8月19日(水)20時20分ごろ | 8月29日(土) |
| 被害アカウント | 教職員1名 | 教員5名 |
| 送られたメール | 連絡先に登録された学内外のアドレスへ計50件 | 1,333件(9月14日時点) |
| 手口 | 巧妙に偽装されたフィッシングメールのリンクをクリックし、アカウント情報を盗まれた。端末のウイルス感染の形跡はない | フィッシングメール等でIDとパスワードを盗まれたと考えられる |
理工学部は、メールボックスの中身をすべて閲覧できる状態だったため、保存されていた個人情報が取得された可能性は完全には否定できないとしています。法人本部の発表では、大規模な抽出や持ち出しの痕跡は確認されていないものの、一部データへのアクセスの可能性は否定できないとしています。どちらも、検知後にアカウントの停止やパスワード変更で不正アクセスを遮断し、個人情報保護委員会や文部科学省などに報告しました。再発防止策として、多要素認証の導入推進、パスワード管理の厳格化、情報セキュリティ教育の再徹底を挙げています。
02読者への影響
本物の先生から来たメールでも危ないの?
はい。送信者が本物なので信用しやすいんです。心当たりのないメールは、URLも添付も開かずに削除するよう呼びかけています。
信用しやすく、次のフィッシングの入口になる
心当たりのないメールはURLも添付も開かない
約12日・約3週間、名簿の添付なども閲覧の対象に
乗っ取られたアカウントから届くメールは、送信者が本物の教職員です。受け取った人は信用しやすく、次のフィッシングの入口になります。日本大学は、差出人が同大学の教職員でも、心当たりのないメールはURLをクリックせず、添付ファイルも開かずに削除するよう呼びかけています。
また、乗っ取りに気づくまで理工学部で約12日、法人本部の件で約3週間かかっています。その間、メールボックスの中身は第三者から見える状態でした。学生や取引先とのやり取り、名簿の添付ファイルなどがメールに残っていると、それも閲覧の対象になります。
03同じことを防ぐには
会社のメールでも起こるの?
起こります。Microsoft 365などに多要素認証をかけ、メールのリンクからIDとパスワードを入れないことが対策です。
盗まれてもログインを止められる
IDとパスワードはブックマークから開いて入れる
大量送信や海外からのログインですぐ停止
本物のアドレスの不審なメールは電話などで
大学に限らず、会社や団体のメールでも同じことが起こります。
- メール(Microsoft 365 や Google Workspace など)に多要素認証をかける。パスワードを盗まれてもログインを止められる
- ログイン画面に誘導するメールのリンクからはIDとパスワードを入れない。ブックマークから開く
- 大量送信や海外からのログインを検知したら、すぐにアカウントを止める手順を決めておく
- 取引先から本物のアドレスで不審なメールが来たら、電話など別の手段で確かめる
図鑑の「標的型メール」の入口では、メールセキュリティの製品と、フィッシングの見分け方を練習する訓練サービスを比べられます。教職員や社員向けの研修は「教育・訓練」から探せます。
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出典(一次資料)2件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.30に確認)開く
- 1日本大学理工学部「不正アクセスによる迷惑メール発信に関するおわびと御報告」(2026年9月8日) ↗www.cst.nihon-u.ac.jp
- 2日本大学「不正アクセスによる迷惑メール発信に関するおわびと御報告」(2026年9月14日) ↗www.nihon-u.ac.jp

