ひとことで言うと
社員がどのクラウドサービスをどう使っているかを見える化し、危ない使い方を止めるしくみ
EXAMPLE
たとえば
会社が認めていないクラウドストレージに顧客名簿がアップロードされそうになったときに、気づいて止めます。
01CASBでできること・できないこと
CASB(Cloud Access Security Broker、キャスビー)は、社員がどのクラウドサービスをどう使っているかを見えるようにし、危ない使い方を止めるしくみです。会社とクラウドサービスの間に立ち、出入りする通信や操作を見張ります。
Microsoftは、CASBの基本の機能として、会社が把握していないクラウドの利用(シャドーIT)の発見、クラウドの使われ方の見える化、クラウドを狙う攻撃からの保護、情報の保護を挙げています。具体的には次のようなことができます。
- 社員が実際に使っているクラウドサービスを、通信の記録から洗い出します。Microsoftの製品では、見つけたサービスを90を超える項目で評価し、危なさの順に並べられます。
- 会社が認めていないクラウドストレージへのアップロードや、会社が管理していないパソコンへのダウンロードを止めます。
- クラウドに置かれたファイルを調べ、顧客情報などが社外の人に共有されていないかを見つけ、共有を外します。
- ふだんと違う使い方、たとえば短い時間に大量のファイルを持ち出す動きに気づいて知らせます。
できないこともあります。CASBはクラウドの使い方を見張るもので、パソコンに入り込んだウイルスを見つけて止めるのはEDRの役目です。また、CASBにつないでいない、または通信が見えないサービスは見張れません。
02どんな会社に必要か
- Microsoft 365やGoogle Workspace、ファイル共有、チャットなど、クラウドサービスを業務で多く使っている会社。
- 社員が自分の判断で無料のクラウドサービスを使っていそうで、どこに会社のデータがあるか把握しきれていない会社。
- テレワークで、社内のネットワークを通らずにクラウドを使う場面が多い会社。
CASBは、社内と社外の境目に頼らずに守るゼロトラストの部品の1つです。最近は、ネットワークの守りとまとめたSASEの機能の1つとして提供されることも多くなっています。
03選ぶとき・導入するときに見ること
- 自社が使っているクラウドサービスに対応しているか。洗い出しだけでなく、アップロードの禁止や共有の解除まで操作できるかはサービスごとに違います。
- まずは止めずに洗い出しから始めます。いきなり禁止すると業務が止まるため、使われているサービスを見てから、認めるもの・止めるものを決めます。
- 大事なデータの持ち出しを止める機能(DLP)とつながるか。顧客名簿などをどう見分けるかを先に決めておきます。
- 警告を誰が見て、どう対応するかを決めておきます。
CASBを含む製品はゼロトラスト・SASEで比べられます。
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