自治体やガス会社の業務を受託する両毛システムズにランサムウェア攻撃。入口はVPNアカウントの悪用
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- 一次資料3件
- セキュリティ図鑑編集部
VPNのアカウントを悪用され侵入
第3報死活監視で異常を検知し遮断
未明侵入から検知まで
第1報を公表
SUMMARY
要点をまとめると
- 01
両毛システムズは2026年8月15日、社内システムへの不正アクセスを発表しました。
- 02
8月19日の第2報でランサムウェア攻撃と確認し、9月25日の第3報では、8月12日にVPNのアカウントを悪用されて侵入されたと公表。
- 03
取引先の顧客などの個人情報が漏えいしたおそれがあります。
この記事をスライドで理解する(7枚)
1 / 7自治体や企業のシステム開発・運用を請け負う株式会社両毛システムズは2026年8月15日、社内システムへの不正アクセスを確認したと発表しました。8月19日の第2報でランサムウェアによる攻撃と確認し、9月25日の第3報では、外部の第三者がVPN(社外から社内につなぐ機器)のアカウントを悪用して侵入したと公表しました。
01発表されている事実
どこから入られたの?
VPNのアカウントを悪用して社内ネットワークに侵入されました。どう不正利用されたかは、発表に記載がありません。
ネットワーク接続機器(VPN)のアカウントを悪用
社内の死活監視で未明に検知
第2報。社内システムを停止し、警察などに報告・相談
第3報。営業情報、取引情報、個人情報
外部の第三者が、ネットワーク接続機器(VPN)のアカウントを悪用して社内ネットワークに侵入(第3報による)
社内の死活監視で異常を検知。サイバー攻撃と確認し、ネットワークを遮断
第1報を公表。外部専門機関によるフォレンジック調査を開始
ランサムウェア攻撃と確認。社内システムを停止。警察や個人情報保護委員会などに報告・相談
一部サーバーに第三者の不正アクセスの痕跡。営業情報、取引情報、個人情報が漏えいしたおそれ
第3報によると、漏えいのおそれがある個人情報には、取引先のお客さま、同社に問い合わせた事業者、個人のお客さま、同社従業員に関する情報が含まれる可能性があります。件数と項目は精査中で、対象者には順次個別に連絡するとしています。発表時点で二次被害は確認されていません。VPNのアカウントがどのように不正利用されたかは、発表に記載がありません。
02読者への影響
うちは仕事を頼んでるだけだけど関係ある?
委託したファイルが同社に残っていれば、自社が無事でも漏れるおそれがあります。侵入から検知までは2日ほどありました。
自社のシステムが無事でも、委託した業務の情報が漏れるおそれ
ログインは「いつもの接続」に見え、検知まで2日ほど
同社に業務を任せている自治体や会社では、委託した業務のファイルが同社の社内ネットワークに残っていれば、自社のシステムが無事でも情報が漏れるおそれがあります。対象になった人には、委託元か同社から連絡が届きます。同社を名乗る不審なメールは、添付ファイルを開かず、リンクを押さず、削除するよう同社が呼びかけています。
同社は異常を社内の死活監視で見つけ、すぐにネットワークを遮断しています。一方で、侵入から検知までに2日ほどありました。VPNの正規アカウントで入られると、ログインそのものは「いつもの接続」に見えます。小さな会社ほど、VPNのログを誰も見ていないことがよくあります。
03同じことを防ぐには
VPNを使ってる会社はどうすればいい?
アカウントを棚卸しして不要なものを消し、すべてに多要素認証をかけます。ログイン履歴を定期的に見ることも大切です。
退職者や保守用を消し、すべてに多要素認証
ファームウェアを最新にし、ログイン履歴を定期的に見る
業務後に消してもらい、保存期間と連絡期限を契約に
利用者と端末を確かめて個別のシステムにだけつなぐ
- VPNのアカウントを棚卸しする。退職者や使っていない保守用のアカウントを消し、すべてに多要素認証をかける
- VPN装置のファームウェアを最新にし、ログイン履歴を定期的に見る。深夜の見慣れない接続元は要注意
- 委託先に渡したデータは、業務が終わったら消してもらう。契約に「保存期間」「事故時の連絡期限」を書く
- 委託先を選ぶときに、多要素認証やバックアップの切り離し、事故時の連絡体制を確かめる
- VPNに頼らず、利用者と端末を確かめてから個別のシステムにだけつなぐ「ゼロトラスト」型の接続も検討する
図鑑では、法人向けのリモート接続を「法人VPN・リモートアクセス」と「ゼロトラスト・SASE」で、取引先から対策を求められたときの入口を「取引先から対策を求められた」で比べられます。
04今後の発表
何件漏れたかは分かってるの?
まだです。同社は件数と項目を精査し、詳細が分かり次第あらためて報告するとしています。
漏えいのおそれがある個人情報について
対象者には順次個別に連絡する
同社は、漏えいのおそれがある個人情報の件数と項目を精査し、詳細が分かり次第あらためて報告するとしています。
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出典(一次資料)3件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.10.30に確認)開く
- 1両毛システムズ「当社社内システムへの不正アクセスに関するお知らせ」(2026年8月15日) ↗www.ryomo.co.jp
- 2両毛システムズ「当社社内システムへの不正アクセスに関するお知らせ(第2報)」(2026年8月19日) ↗www.ryomo.co.jp
- 3両毛システムズ「当社社内システムへの不正アクセスに関するお知らせ(第3報)」(2026年9月25日) ↗www.ryomo.co.jp

