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会社のパソコンのセキュリティ対策|1台ずつ確かめる設定チェックリスト8項目(更新・暗号化・権限・USB)

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  • セキュリティ図鑑編集部
会社のパソコンのセキュリティ対策|1台ずつ確かめる設定チェックリスト8項目(更新・暗号化・権限・USB)
8項目

1台ずつ確かめる

この記事のチェックリスト
2025年10月14日

Windows 10のサポート終了

Microsoft
2026年10月13日

Office 2021のサポート終了

Microsoft
5分以内

画面ロックまでの時間の例

IPAのひな形

SUMMARY

要点をまとめると

  1. 01

    会社のパソコンは、Windows Update、暗号化、ウイルス対策、管理者権限、画面ロック、ソフトの棚卸し、USB、サポート終了の8項目を1台ずつ確かめます。

  2. 02

    多くは Windows の標準機能で見られます。

  3. 03

    暗号化は回復キーの置き場所を先に決め、権限は別の管理者を作ってから変えます(2026年11月1日時点)

ID●●●●

そもそも管理者権限とは?

パソコンの設定を変えたり、ソフトを入れたりできる強い権限です。Microsoft は、管理者の数を絞り、日常は標準ユーザーを使うよう案内しています。

  1. 1管理者を分ける普段用とは別に用意
  2. 2普段は標準ユーザー日常の作業はこちらで
  3. 3必要なときだけ使う導入や設定の変更のとき

Microsoft「Windows でユーザー アカウントを管理する」をもとに、やさしく言い換えています。

この記事をスライドで理解する(6枚)

1 / 6
この記事でわかること(…8項目のチェックリスト…始める前に:1台1行の…Windows Upd…BitLocker:暗…Defender:ウイ…6つの見出し

この記事の流れ

会社のパソコンのセキュリティ対策|1台ずつ確かめる設定チェックリスト8項目(更新・暗号化・権限・USB)

会社のパソコンは、Windows Update、暗号化、ウイルス対策、管理者権限、画面ロック、ソフトの棚卸し、USB、サポート終了の8項目を1台ずつ確かめます。多くは Windows の標準機能で見られます。暗号化は回復キーの置き場所を先…

8項目1台ずつ確かめる
2025年10月14日Windows 10のサポート終了
2026年10月13日Office 2021のサポート終了
5分以内画面ロックまでの時間の例

数字で見る

数字で見ると、こうなります

1台ずつ確かめる:8項目/Windows 10のサポート終了:2025年10月14日

1エディションを見るPro か Home か
2置き場所を決める回復キーの保管先を先に
3暗号化をオンにBitLocker かデバイスの暗号化
4台帳に書くキーそのものは書かない

POINT 1

BitLocker:暗号化の確認と回復キーの置き場所

暗号化って、オンにするだけでいいの?

先に回復キーの置き場所を決めましょう。Microsoft でも紛失したキーは取り出せません。担当者の個人アカウントだけに入っていないかも確かめてください。

本文で読む
1管理者を別に作る先に入れることを確かめる
2普段用を標準にアカウントの種類の変更
31台で試す動かないソフトを一覧に

POINT 2

管理者権限を分ける:確認の順番

自分のアカウントを標準に変えればいいんだよね?

順番が大事です。先に別の管理者を作って、入れることを確かめてから変えます。管理者がいなくなると、戻せなくなるおそれがあります。

本文で読む
?
社長と経理のパソコンは見た?お金と情報に近い台から
?
持ち出す台は暗号化した?紛失と盗難に備える
?
サポート切れは残っていない?更新が届かない台を先に

POINT 3

担当者がいない会社の回し方

全台を一度にやろうとすると止まります。次の順で進めると、途中で止まっても効果が残ります。

本文で読む
1
「スタート」→「設定」→「Windows Update」を開きます。
2
「Windows 更新プログラムの確認」を選びます(画面によっては「更新プログラムの確認」と表示されます)。
3
更新があれば「ダウンロード & インストール」を選び、再起動を求められたら再起動します。

まとめ

今すぐやること

くわしい手順と出典は、本文で確かめてください。

本文で読む

会社のパソコンは何台もあるのに、設定を見たことがあるのは最初の1台だけ。買ったときのまま使っている。詳しい人もいない。そんな会社は珍しくありません。全社の方針を読んでも、目の前の1台で何を押せばいいのかは分かりにくいものです。

この記事は、Microsoft の公式サポート、Microsoft ライフサイクルのページ、IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ6か条 解説編」「情報セキュリティハンドブック(ひな形)」を2026年11月1日時点で確かめ、Windows のパソコンを1台ずつ確かめる順番にまとめました。全社の方針づくりは中小企業のセキュリティ対策の記事にまとめてあるので、ここでは扱いません。画面の名前は Windows の更新で変わることがあります。表示が違うときは、同じ意味の項目を探してください。

01この記事でわかること(3行まとめ)

順番8項目を確かめる

更新から権限、USBまで

Windows標準機能で見られる

暗号化と権限は順番に注意

記録1台1行で残す

担当が替わっても困らない

  • 確かめるのは8項目です。Windows Update、暗号化、ウイルス対策、管理者権限、画面ロック、入っているソフト、USB、サポート終了です。
  • 多くは Windows に元からある機能で確かめられます。ただし暗号化は回復キーの置き場所を先に決め、管理者権限は別の管理者を作ってから変えます。
  • 結果は1台1行で記録します。次に見直すときと、担当が替わったときに役に立ちます。

028項目のチェックリスト:1台ずつ表で見る

この表を印刷するか表計算にして、パソコンの台数ぶん使ってください。IPAは付録6「資産管理台帳(サンプル)」も公開しています。台帳がある会社は、そこに列を足すだけで足ります。

No. 項目 合格の目安 見る場所
1 Windows Update 更新が残っていない。再起動待ちもない 設定 → Windows Update
2 暗号化 オンになっている。回復キーの置き場所が分かる BitLocker の管理、またはデバイスの暗号化
3 ウイルス対策 リアルタイム保護が有効。定義が新しい Windows セキュリティ、または会社で入れた製品
4 管理者権限 普段使うアカウントは標準ユーザー 設定 → アカウント → 他のユーザー
5 画面ロック 離席すると自動でロックされ、戻るときにサインインを求められる スクリーン セーバーの設定
6 ソフトの棚卸し 使っていないもの、誰も知らないものがない 設定 → アプリ → インストール済みアプリ
7 USB 私物や出所の分からないものを挿さない。自動再生の設定を見た 設定 → Bluetooth & デバイス → AutoPlay
8 サポート終了 Windows と Office がサポート期間の中にある 設定 → システム → バージョン情報

合格の目安は、IPAのひな形と Microsoft の説明をもとに図鑑で書き直したものです。公的な合格基準ではありません。業種や取引先の決まりがあれば、そちらを優先してください。

03始める前に:1台1行の記録を作る

設定を見る前に、パソコンの情報を1行書きます。ここで詰まる項目があれば、その台は後で詳しく見る候補です。

書くこと 確かめ方
使う人と置き場所 管理番号のシールを貼ると後が楽です
Windows のエディションとバージョン スタートボタンを右クリック →「システム」→「バージョン情報」→「Windows の仕様」
サインインに使うアカウント 会社のアカウントか、個人の Microsoft アカウントか、ローカル アカウントか
確かめた日と確かめた人 次に見直す日も一緒に書きます

エディションは大事です。暗号化の手順が変わるからです。Home か Pro かだけでも、最初に控えてください。

04Windows Update:確認すること

  1. 「スタート」→「設定」→「Windows Update」を開きます。Windows 10 は「設定」→「セキュリティ & 更新」→「Windows Update」です。
  2. 「Windows 更新プログラムの確認」を選びます(画面によっては「更新プログラムの確認」と表示されます)。
  3. 更新があれば「ダウンロード & インストール」を選び、再起動を求められたら再起動します。
  4. 「更新の一時停止」が続いたままになっていないかを見ます。一時停止は日付を選ぶ形で、最大35日です。
  5. 再起動の時間で困るなら、「詳細オプション」の「アクティブ時間」を設定します。

IPAの6か条の1番目は「OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!」です。古いまま放置すると、問題点を悪用するウイルスに感染する危険があると説明しています。IPAのひな形でも、Windows Update の自動更新を有効にして最新の状態を保つことをルールの例にしています。

現場でよくあるのは、更新の表示が出ているのに再起動を後回しにしている状態です。更新は再起動まで終えて完了です。週に1度はパソコンを再起動する日を決めると、後回しが減ります。Windows の更新で何が直ったのかは、図鑑のニュース(例:10月のWindows更新の記事)でも取り上げています。

Microsoft Office や Adobe Acrobat Reader なども同じ考え方です。IPAのひな形は、Windows の更新のときに他の Microsoft 製品の更新も入れること、Adobe Acrobat Reader はアップデートを自動に設定することを例に挙げています。

05BitLocker:暗号化の確認と回復キーの置き場所

社長

暗号化って、オンにするだけでいいの?

先に回復キーの置き場所を決めましょう。Microsoft でも紛失したキーは取り出せません。担当者の個人アカウントだけに入っていないかも確かめてください。

ハカセ
1エディションを見る

Pro か Home か

2置き場所を決める

回復キーの保管先を先に

3暗号化をオンに

BitLocker かデバイスの暗号化

4台帳に書く

キーそのものは書かない

  1. エディションを見ます。BitLocker は Windows 10/11 の Pro、Enterprise、Education で使えます。Home では使えません。
  2. Pro などは、スタートで「BitLocker」を検索し、「BitLocker の管理」を開きます。「オペレーティング システム ドライブ」の状態を見て、オフなら「BitLocker を有効にする」を選びます。
  3. Home は、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」を見ます。切り替えを「オン」にします。
  4. 有効にする前か直後に、回復キーの置き場所を決めて台帳に書きます(キーそのものは台帳に書きません)。
  5. 持ち運ぶパソコンを優先します。ノートパソコンから順に進めると、効き目が大きいところから片づきます。

暗号化は、パソコンをなくしたり盗まれたりしたときに中身を読まれにくくする機能です。詳しくは用語集の暗号化を見てください。ネットからの攻撃を止める機能ではないので、他の項目の代わりにはなりません。

「デバイスの暗号化」が見当たらないとき

Microsoft によると、デバイスの暗号化が表示されないのは、そのパソコンが対応していないか、標準ユーザーでサインインしている可能性があります。ローカル アカウントで使っている場合は自動ではオンになりません。使える条件には TPM、Windows 回復環境、PCR7 バインディングなどがあります。理由を確かめるには、スタートで「System Information」を検索して管理者として実行し、「システムの概要」の「自動デバイス暗号化サポート」または「デバイス暗号化サポート」の値を見ます。

回復キーで一番困るのは「誰も持っていない」こと

回復キーは、暗号化したドライブを開けなくなったときの最後の鍵です。Microsoft は、サポートでは紛失した回復キーを取得も再作成もできないと明記しています。見つからなければ、デバイスをリセットするしかなく、ファイルはすべて削除されます。

置き場所 探し方・保存の仕方 会社で気をつけること
個人の Microsoft アカウント 別の端末で aka.ms/myrecoverykey を開いてサインイン そのアカウントの本人しか見られません。担当者の個人アカウントだと、退職のときに困ります
職場または学校のアカウント aka.ms/aadrecoverykey から「デバイス」→「BitLocker キーの表示」 組織が管理する PC は、IT 部門に回復キーを確かめるよう案内されています
USB フラッシュ ドライブ 「BitLocker の管理」→「回復キーのバックアップ」→ USB に保存 パソコンと一緒に置かない
ファイルに保存 暗号化したドライブには保存できません 暗号化されていない別の場所か USB に保存し、置き場所を管理します
印刷 「回復キーを印刷する」 パソコンと別の場所に、鍵をかけて保管します

Microsoft は、USB や印刷した紙をパソコンと一緒に保管しないよう注意しています。パソコンと鍵が一緒に盗まれると、暗号化の意味が薄れるからです。また、複数の方法でバックアップを作っておくことも案内しています。

06Defender:ウイルス対策の確認

  1. スタートで「Windows セキュリティ」を検索して開きます。
  2. 「ウイルス & 脅威の防止」を選びます。
  3. 「保護の更新プログラム」から「更新プログラムの確認」を選びます。
  4. 「ウイルス & 脅威の防止の設定」の「設定の管理」で、「リアルタイム保護」と「改ざん防止」がオンかを見ます。
  5. 「現在の脅威」の「スキャン オプション」から「クイック スキャン」を実行します。

別のウイルス対策製品を入れている会社は、その製品の管理画面で期限と定義の更新を見ます。Microsoft によると、互換性のある他社製品を入れると、Microsoft Defender ウイルス対策は自動でオフになり、その製品をアンインストールすると自動で有効になります。つまり、他社製品を入れていれば Defender がオフでも異常とは限りません。気をつけたいのは、その製品の契約や更新が切れたまま放置している場合です。入っているのに期限切れという台がないか、ここで洗い出してください。

リアルタイム保護を一時的にオフにしても、しばらくすると自動でオンに戻ります。「ソフトが動かないから切った」という話が出たら、切りっぱなしではないか、その後どうしたかを聞いてください。

IPAの6か条は、ウイルス対策ソフトを導入し、定義ファイルを自動更新にすることを求めています。どこまで標準機能でよいかはセキュリティソフトは必要かの記事に整理しました。監視や遮断まで頼みたい会社は、EDR・法人向けウイルス対策の分類から調べられます。感染が疑われるときは、設定の確認ではなくウイルスに感染したときの手順に移ってください。

07管理者権限を分ける:確認の順番

社長

自分のアカウントを標準に変えればいいんだよね?

順番が大事です。先に別の管理者を作って、入れることを確かめてから変えます。管理者がいなくなると、戻せなくなるおそれがあります。

ハカセ
1管理者を別に作る

先に入れることを確かめる

2普段用を標準に

アカウントの種類の変更

31台で試す

動かないソフトを一覧に

  1. 「設定」→「アカウント」→「他のユーザー」で、このパソコンにあるアカウントを見ます。
  2. 普段使うアカウントが管理者なら、管理者用のアカウントを別に用意します。先に別の管理者でサインインできることを確かめてください。
  3. 別の管理者でサインインし、「その他のユーザー」で普段のアカウントを選びます。
  4. 「アカウント オプション」の横の「アカウントの種類の変更」を選び、一覧から種類を選んで「OK」を選びます。
  5. 管理者用アカウントのパスワードは、普段のものと別にします。誰が持っているかを台帳に書きます。

Microsoft は、管理者はシステムを完全に制御できるため、管理者の数を制限するよう案内しています。管理者の数を減らし、日常の作業には標準ユーザー アカウントを使うほうが安全だとしています。考え方は用語集の管理者権限にまとめました。

順番を間違えないでください。管理者が自分1人のパソコンで自分を標準ユーザーに下げると、戻す操作ができなくなるおそれがあります。先に別の管理者を作り、入れることを確かめてから変えます。

変えた後は、ソフトを入れるときなどに管理者のパスワードを求められるようになります。業務用ソフトが管理者でないと動かない場合もあります。動かないソフトは一覧にして、販売元や保守の会社に文書で聞いてください。全員を一度に変えず、まず1台で数日試すと混乱が減ります。

IPAの6か条は、使うパソコンは他者と共有せず、共有せざるを得ない場合は別のユーザーアカウントを作ることも挙げています。受付や現場で共用しているパソコンがあれば、ここで分けておきます。

08画面ロック:確認すること

  1. 「設定」の「個人用設定」で「ロック画面」を開き、「関連設定」の「スクリーン セーバー」を開きます。
  2. 「待機」で、何分操作しないと起動するかを指定します。IPAのひな形の例は5分以内です。
  3. 「再開時にログオン画面を表示する」をオンにします。
  4. 離席するときは[Windows]+[L]キーでロックすることを、使う人に伝えます。
  5. パスワードのないアカウントがないかを見ます。

IPAのひな形は、離席時の画面ロックの方法として、スクリーンセーバーの起動時間を5分以内にしてパスワードを設定する、スリープの起動時間を5分以内にして解除時のパスワード保護を設定する、[Windows]+[L]キーを押す、の3つを例示しています。どれか一つでかまいません。会議の投影で邪魔なら時間を調整してもよいですが、「設定しない」は避けてください。

パスワードそのものの決め方は6か条で、英数字記号を含めて10文字以上、名前や誕生日を使わない、使い回さない、とされています。詳しくはパスワードの使い回しの記事へ。

09ソフトの棚卸し:確認すること

  1. 「スタート」→「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」を開きます。
  2. 一覧を上から見て、3つに分けます。業務で使う、使っていない、何か分からない、です。
  3. 使っていないものは、そのアプリの「その他」(⋯)→「アンインストール」で削除します。設定から消せないものは「コントロール パネル」→「プログラム」→「プログラムと機能」から操作します。
  4. 何か分からないものは、すぐ消さず、使う人か保守の会社に聞きます。
  5. 残したソフトの名前とバージョンを台帳に書きます。

使っていないソフトも、古いままなら更新の対象が増えるだけです。減らすほど、次に確かめる手間も減ります。IPAのひな形は、社内標準外のソフトウェアのインストールを禁止する例も載せています。入れてよいソフトを短い一覧にして、それ以外は相談してもらう形が、小さな会社でも回しやすいでしょう。

特に見てほしいのは、遠隔操作のソフトです。業務で使っていないのに入っていたら、誰がいつ入れたかを本人に聞いてください。正規の製品でも悪用されることがあり、調べ方はパソコンが遠隔操作されていないか調べる記事にあります。

バージョンをまとめて見る道具について

IPAの6か条解説編は、入っているソフトが最新かを確かめる無償ツールとして「MyJVNバージョンチェッカ」を紹介しています。ただし2026年11月1日時点では、JVN iPedia のサイトで MyJVN の全サービスが停止中と案内されています(2026年10月30日更新。11月中に再開の見込み)。使う前に、再開の案内を確かめてください。

10USB:確認すること

  1. 私物のUSBメモリや外付けHDDを業務で使っていないかを、使う人に聞きます。
  2. 会社で貸与するものを決め、本数と持ち主を台帳に書きます。
  3. 拾ったもの、もらったもの、出所の分からないものは挿さないと伝えます。
  4. 「スタート」→「設定」→「Bluetooth & デバイス」→「AutoPlay」で、自動再生の設定とリムーバブル ドライブの既定の動作を見ます。
  5. 持ち出すUSBは暗号化します。Pro などでは「BitLocker の管理」の「リムーバブル データ ドライブ – BitLocker To Go」から設定できます。

IPAの解説編は、ウイルスの感染経路の一つとして「出所不明のUSBメモリを接続して感染」を挙げています。ハンドブックのひな形では、USBメモリなどは会社で貸与した機器を使い、私物の利用を禁止する例を載せています。持ち出すときはファイルの暗号化かUSBメモリの暗号化機能を使い、なくさないようタグやストラップ、鈴を付けることも書かれています。

自動再生をどう設定すべきかは、確かめた Microsoft の手順には書かれていません。何かを挿したときの動きを人が把握できるよう、社内で設定を決めてそろえてください。また、USBを廃棄するときは、IPAのひな形ではデータ抹消ツールで完全に消去する例が示されています。

USBの利用を技術的に止めたい会社は、製品や端末管理の機能が必要になることがあります。まずは使う理由を聞き、クラウドの共有などで代えられないかを考えましょう。その場合は共有範囲の設定を確かめてください。

11サポート終了の確認:Windows と Office

社長

うちは Windows 11 だから安心だよね?

Windows 11 もバージョンごとに期限があります。Home と Pro の 24H2 は2026年10月に終わりました。バージョン情報の画面で確かめましょう。

ハカセ
  • 「スタートボタンを右クリック」→「システム」→「バージョン情報」で、エディションとバージョンを見ます。
  • 下の表と照らします。Home/Pro と Enterprise/Education で期限が違います。
  • Office は製品名を控えます。Office 2021 は2026年10月13日に終了しています。
  • 期限が切れているパソコンは、更新か入れ替えの予定を台帳に書きます。
製品 サポートの終わり 状態(2026年11月1日時点)
Windows 10 2025年10月14日 終了。個人向けESUなどの例外あり(下記)
Windows 11 Home/Pro 23H2 2025年11月 終了
Windows 11 Home/Pro 24H2 2026年10月 終了
Windows 11 Home/Pro 25H2 2027年10月 サポート中
Windows 11 Home/Pro 26H1 2028年3月 サポート中
Windows 11 Home/Pro 26H2 2028年10月 サポート中
Windows 11 Enterprise/Education 23H2 2026年11月 まもなく終了
Windows 11 Enterprise/Education 24H2 2027年10月 サポート中
Office 2021 2026年10月13日 終了。延長や拡張セキュリティ更新はありません

日付は Microsoft の公式ページによるものです。ライフサイクルの表は米国時間で書かれているため、年月で示した行があります。ここで見落としやすいのは Windows 11 です。「Windows 11 だから大丈夫」ではなく、バージョンごとに期限があります。古い 24H2 のまま止まっているパソコンがないかを見てください。

Windows 10 は、サポート終了後も動きますが、Microsoft はセキュリティ修正などが提供されず、ウイルスの被害を受けやすくなると説明しています。個人向けの拡張セキュリティ更新(ESU)は、登録すると2027年10月12日まで重要な更新を受けられます。ただし Microsoft は、この個人向けプログラムは商用のシナリオでは使えないと明記しています。組織の場合は別の案内(Microsoft Learn の「拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) を有効にする」)を見てください。費用や条件は販売元に確かめます。

Office 2021 について Microsoft は、終了後は脆弱性の修正を提供しないと説明しています。アプリは動き続けることがあるため、気づきにくい項目です。社内サーバーがある会社は、Windows Server 2016 の延長サポートが2027年1月に終わることも控えておいてください。

IPAの6か条は、サポートのあるOS、ソフトウェア、ネットワーク機器を使うことを対策例に挙げています。ルーターや複合機も同じ考え方ですが、この記事はパソコンに絞っています。外から社内に入る機器はVPNの脆弱性対策の記事が詳しいです。

12担当者がいない会社の回し方

?
社長と経理のパソコンは見た?

お金と情報に近い台から

?
持ち出す台は暗号化した?

紛失と盗難に備える

?
サポート切れは残っていない?

更新が届かない台を先に

全台を一度にやろうとすると止まります。次の順で進めると、途中で止まっても効果が残ります。

順番 対象 理由
1 社長、経理、管理者の権限を持つ人のパソコン お金と全社の情報に近いため
2 社外に持ち出すノートパソコン 紛失や盗難があり得るため
3 サポートが切れているパソコン 更新が届かないため
4 残りのパソコン 同じ手順で順に片づけます

順番と理由は図鑑の提案です。業種によって変えてかまいません。また、次の時に1行ずつ見直すと、台帳が古くなりません。

  • 新しいパソコンが来たとき:使い始める前に8項目を通します。
  • 人が替わるとき:アカウント、回復キー、貸与品を確かめます。
  • 月に1度:更新が止まっている台がないかを見ます。
  • 年に1度:サポート期限の表を公式ページで見直します。

保守の会社がいるなら、「8項目のうちどれを御社が見ていますか」と文書で聞いてください。「全部見ているはず」は、誰も見ていない場合があります。全社の窓口の決め方は中小企業のセキュリティ対策の記事に任せます。台数が多くて手が回らない会社は、中小企業向けのサービスやお助け隊も調べられます。

13困ったときの相談先

相談先 こんなとき 連絡方法
パソコンの販売店・保守の会社 業務ソフトが標準ユーザーで動かない、入れ替えの費用を知りたい 契約の窓口
Microsoft サポート Windows の操作が分からない Microsoft の公式サイト
IPA サイバーセキュリティ相談窓口 事故の初動の相談、ガイドラインや支援策の案内 cs-support@ipa.go.jp、IPAの公式サイト
警察 被害を受けた 都道府県警察の相談窓口(警察庁のサイトに一覧)

14よくある質問

QBitLocker を有効にするときに一番気をつけることは?
A

暗号化の後は、起動時などに回復キーを求められる場面があり得ます。そのときキーが見つからないと、デバイスをリセットするしかなくなることがあります。だから、有効にする前に置き場所を決めます。心配なら、まず1台で試してください。

QWindows の Home を会社で使っていても問題ありませんか?
A

この記事で確かめた範囲では、Home は BitLocker が使えない点が違いです。対応する機種ならデバイスの暗号化が使えます。ドメイン参加など、他の機能の要否は会社の使い方によるので、販売店に確かめてください。

Q全員を標準ユーザーにすると、仕事が止まりませんか?
A

止まることがあります。ソフトの導入や一部の業務ソフトです。先に1台で試し、動かないものを一覧にしましょう。無理な場合は管理者のアカウントを持つ人を減らすところから始めます。

QMac はどうすればいいですか?
A

この記事は Windows の画面に絞っています。考え方の項目は同じで、IPAの解説編も Mac OS のソフトウェア・アップデートに触れています。具体的な手順は Apple の公式サポートを見てください。

Q個人のスマホや自宅のパソコンで仕事をしている人がいます。
A

IPAのひな形は、私有の機器を業務に使うときの決まりの例を載せています。まず使ってよいかどうかを社内で決めます。業務データを個人のメールに送らないことも、ひな形に書かれています。

Qここまでやれば十分ですか?
A

パソコン1台の基本です。バックアップ、共有設定、メールの備えなどは入っていません。全体は中小企業のセキュリティ対策の記事で確かめてください。

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