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ウイルスに感染したらどうなる?症状と最初にやること|ネットから切る、検査、パスワード変更、初期化の判断まで

  • 18分で読める
  • 一次資料24件
  • セキュリティ図鑑編集部
ウイルスに感染したらどうなる?症状と最初にやること|ネットから切る、検査、パスワード変更、初期化の判断まで
5つ

Microsoftが挙げる感染時の主な現象

遅い、ツールが動かないなど
4種類

Windows セキュリティの検査

クイック・フル・カスタム・オフライン
別の端末

パスワードを変える場所

感染した機器で入力しない

SUMMARY

要点をまとめると

  1. 01

    ウイルスに感染すると、保存したパスワードやメールを盗まれる、知人に感染メールが届く、データを壊されるなどの被害が起きます。

  2. 02

    疑ったら、まずWi-Fiを切るかLANケーブルを抜き、会社のパソコンなら担当者へ連絡します。

  3. 03

    次に検査し、パスワードは別の端末から変えます。

ID●●●●

そもそもマルウェアとは?

コンピュータウイルスなど、機器に害を及ぼすプログラムの総称です。

  1. 1入り込むメール、ホームページ、記憶媒体から
  2. 2情報を狙うパスワードやメールを盗む、データを壊す
  3. 3広がる知人や同じネットワークのパソコンへ

総務省とGoogleの説明をもとに、やさしく言い換えています。

この記事をスライドで理解する(5枚)

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この記事でわかること(…ウイルスとマルウェアは…感染するとどうなる? …感染したときの症状その警告は本物? 先に…最初にやること6つの見出し

この記事の流れ

ウイルスに感染したらどうなる?症状と最初にやること|ネットから切る、検査、パスワード変更、初期化の判断まで

感染したかも!まず何を押せばいいですか?

押すより先に、Wi-Fiを切るかLANケーブルを抜いてください。広がるのを止めてから検査に進みます。

5つMicrosoftが挙げる感染時の主な現象
4種類Windows セキュリティの検査
別の端末パスワードを変える場所

数字で見る

数字で見ると、こうなります

Microsoftが挙げる感染時の主な現象:5つ/Windows セキュリティの検査:4種類

個人情報を盗まれるパスワード、メール、カード情報
周り知人に広がる自分の名前でメールが届く
機器データを壊される破壊や暗号化

POINT 1

感染するとどうなる? 公式に挙げられている被害

感染の結果は、ウイルスの種類によって大きく違います。公的機関が具体的に挙げているものを表にしました。

本文で読む
1ネットから切る会社なら担当者へ
2画面を残す警告を写真に撮る
3検査する標準機能か契約中のソフト
4パスワード変更別の端末から

POINT 2

最初にやること

本文で読む
1
ネットから切る:Wi-Fiをオフにするか、LANケーブルを抜きます。
2
会社のパソコンなら担当者へ:ここから先は自分で進めず、指示を待ちます。
3
警告の画面を写真に撮る:ウイルスの名前、日時、ファイルの場所が出ていれば残します。

まとめ

今すぐやること

くわしい手順と出典は、本文で確かめてください。

本文で読む

セキュリティソフトが突然警告を出した。友人から「変なメールが届いたよ」と言われた。パソコンが急におかしくなった。ウイルスに感染したかもしれないと思うと、何から手をつければいいのか分からなくなります。感染すると何が起きるのか、最初の数十分で何をすればいいのかを、順番にまとめました。

中身は、IPA(情報処理推進機構)、警察庁、総務省、JPCERT/CC、Microsoft、Apple、Googleの公式ページを2026年11月1日時点で確かめたものです。画面の名前は、更新によって変わることがあります。この記事はパソコンが中心です。スマホの人はスマホがウイルスに感染してるか確認する方法へ進んでください。

01この記事でわかること(3行まとめ)

社長

感染したかも!まず何を押せばいいですか?

押すより先に、Wi-Fiを切るかLANケーブルを抜いてください。広がるのを止めてから検査に進みます。

ハカセ
最初まず切る

Wi-FiをオフかLANケーブルを抜く

次に検査して変える

パスワードは別の端末から

判断症状が続けば初期化

ファイルの扱いを決めてから

  • 最初にやるのは、ネットから切ることです。Wi-Fiをオフにするか、LANケーブルを抜きます。会社のパソコンなら、続けて担当者へ連絡します。
  • 次に検査し、パスワードは別の端末から変えます。感染したパソコンでは入力しません。メールやブラウザに保存していた情報が盗まれている例があるからです。
  • 検査で消えても症状が続くなら、初期化を考えます。症状だけで感染と決めることはできません。画面に電話番号が出る警告は、偽物のことがほとんどです。

02ウイルスとマルウェアは何が違う?

日常で「ウイルス」と呼ばれているものは、公的な資料では「マルウェア」と書かれることが多くあります。総務省は、マルウェアを「コンピュータウイルスなど電子機器に脅威となるようなプログラム」と説明しています。Googleも、個人情報を盗んだりデバイスに害を及ぼしたりする、安全ではないソフトウェアをマルウェアと呼んでいます。

この記事では、読者が調べる言葉に合わせて「ウイルス」と書きます。詳しい意味はマルウェアの用語解説にあります。

入り口はさまざまです。総務省によると、電子メールやホームページ、USBメモリなどの記憶媒体から入ります。最近は、メールをプレビューしたり、ホームページを見たりするだけで感染するものもあるとしています。

心当たりを思い出すと、後の対処が楽になる

いつ、何をしたあとにおかしくなったのかを、メモしておいてください。相談するときも役立ちます。公式の案内に出てくる入り口は次のとおりです。

入り口 よくある場面 出典
メールの添付ファイル 過去のやりとりへの返信を装ったメールを開いた 警察庁
メール・SMSのリンク 金融機関や宅配業者をかたる緊急の連絡を押した 総務省
無料ソフトのダウンロード 検索で見つけたページから入れた 総務省
不正なサイトや海賊版 映画や音楽、アプリを信頼できない場所から入手した Microsoft
USBメモリ 持ち主の分からないものを差し込んだ 総務省

03感染するとどうなる? 公式に挙げられている被害

個人情報を盗まれる

パスワード、メール、カード情報

周り知人に広がる

自分の名前でメールが届く

機器データを壊される

破壊や暗号化

感染の結果は、ウイルスの種類によって大きく違います。公的機関が具体的に挙げているものを表にしました。

起きること 具体例 出典
情報を盗まれる メールソフトやブラウザに記録したパスワード、過去のメール本文、メールアドレス 警察庁(Emotet)
カード情報を盗まれる ブラウザに保存したクレジットカード情報 警察庁(Emotet)
自分が加害者のようになる 盗まれた情報が悪用され、感染を広げるメールが知人に届く 警察庁、総務省
ほかのパソコンにうつる 同じネットワークの別のパソコンに広がる 警察庁、総務省
別のウイルスも入る ネットバンキングの情報を狙うものなど 警察庁(Emotet)
データを壊される 情報の漏えいやデータの破壊 総務省
ファイルが使えなくなる 暗号化やロックをされ、身代金を求められる 総務省

Emotet(エモテット)は、メールの添付ファイルから広がったウイルスの1つです。すべてのウイルスが同じ動きをするわけではありませんが、「保存したパスワードやメールを狙う」「知人に広がる」という点は、対処の順番を考えるうえで参考になります。

ファイルが開けなくなり、身代金を求める画面が出ている場合は、ランサムウェアです。この記事では扱わず、ランサムウェアに感染したら最初の1時間でやることに進んでください。

04感染したときの症状

Microsoftは、次のような現象をマルウェアに感染している可能性があるものとして挙げています。

  • 動作が異常に遅い、クラッシュする、頻繁に応答しなくなる。
  • ウイルス スキャナーや、タスク マネージャーなどのシステム ツールを起動できない。
  • 一部のWebページを開けない。特にWindows Updateなどのセキュリティ関連のページが開けない。
  • ブラウザーのホーム ページが勝手に変わり、元に戻せない。
  • 予期しないポップアップ ウィンドウが絶えず表示される。

Googleも、ウイルス対策プログラムが機能しなくなった、空き容量が以前より少なくなった、ポップアップ広告や新しいタブがしつこく表示される、知らない場所のページに移動する、といった兆候を挙げています。不要なChromeの拡張機能やツールバーを消しても、また表示される場合も同じです。

自分では気づかず、人から言われて分かることもある

Googleは、送った覚えのないメールやメッセージが連絡先の相手に届いていることも兆候に挙げています。総務省の事例でも、友人から「あなたからマルウェア付きの電子メールが送られてきた」と言われて気づいています。警察庁の相談例には、取引先から問い合わせの電話が何件も来たというものがあります。

見えることから、次の行動を決める

見えること まず疑うこと 次の行動
ブラウザに電話番号つきの警告 偽の警告 電話せず画面を閉じる
自分のセキュリティソフトが検出を知らせた 本物の検出 ネットから切り、結果を確かめる
ファイルが開けず、身代金の要求 ランサムウェア 専用の手順へ進む
知人に身に覚えのないメールが届いた 情報の流出、または感染 検査し、別の端末からパスワードを変える
遅い、ポップアップが出る 不具合か感染 検査して判断する

症状だけでは決められない

Microsoftは、同じ問題がマルウェアとは関係のないハードウェアやソフトウェアの問題で起きることもあるとしています。反対に、総務省の事例では、入れたソフトが実はマルウェアだったと、数か月後にようやく警告が出ています。症状がないから安全とも言えません。症状は「調べるきっかけ」と考えて、検査と履歴の確認で判断します。

05その警告は本物? 先に見分ける

ブラウザの中に「ウイルスに感染しました」と出て、電話番号が書いてあるなら、偽の警告の可能性が高いです。IPAは、画面いっぱいの警告に電話番号があれば偽物と考えるよう案内しています。その場合、IPAによるとパソコンはウイルスに感染していません。電話をしてはいけません。消し方は「ウイルスに感染しています」の警告が消えないときにまとめています。

IPAは、自分が普段から使っているセキュリティソフトの警告かどうかを見分けの基準に挙げています。つまり、Windows セキュリティや、自分で入れたセキュリティソフトが自分のアプリの画面で出した警告は、本物として扱います。

06最初にやること

1ネットから切る

会社なら担当者へ

2画面を残す

警告を写真に撮る

3検査する

標準機能か契約中のソフト

4パスワード変更

別の端末から

  1. ネットから切る:Wi-Fiをオフにするか、LANケーブルを抜きます。
  2. 会社のパソコンなら担当者へ:ここから先は自分で進めず、指示を待ちます。
  3. 警告の画面を写真に撮る:ウイルスの名前、日時、ファイルの場所が出ていれば残します。
  4. 検査する:セキュリティソフトで検査します。
  5. 別の端末からパスワードを変える:メール、ネットバンキング、よく使うサービスから順に変えます。
  6. お金まわりを確かめる:カードと銀行の明細を見ます。
  7. 周りに知らせる:メールが届いているおそれがある相手に伝えます。
  8. 消えないときは初期化を考える:大事なファイルの扱いを決めてから行います。

07ネットから切る:なぜ最初なのか

総務省は、家庭のパソコンでマルウェア感染が分かったときの対処として、Wi-Fi接続をオフにしたりLANケーブルを抜いたりして、インターネットに接続できない状態にするよう案内しています。そのうえで、パソコンを買った家電量販店やパソコンショップに相談するよう書いています。

切る理由は、広がるのを止めることです。総務省は、つないだままだと組織全体に蔓延させてしまうことがあると説明しています。警察庁も、Emotetの感染が疑われるときは、LANケーブルを抜くなどしてネットワークから隔離するよう案内しています。

切り方に迷ったら、ノートパソコンはWi-Fiをオフに、デスクトップはLANケーブルを抜きます。Wi-Fiの切り方が分からなければ、ルーターの電源を切る方法もあります(IPAが遠隔操作を止める方法として挙げています)。

08検査する:Windows セキュリティの使い方

Windowsには、最初からWindows セキュリティが入っています。別のセキュリティソフトを使っている場合は、そのソフトの検査を実行します。

  1. Windows セキュリティを開き、「ウイルスと脅威の防止」を選びます。
  2. 「現在の脅威」で、最後の検査の時刻と、見つかった脅威を見ます。
  3. 「クイック スキャン」を実行します。そのあと「スキャンのオプション」から、より広く調べます。
  4. 「保護の履歴」で結果を確かめます。

検査の種類は次のとおりです(Microsoft)。

種類 内容 使いどころ
クイック スキャン 短時間で調べる まず1回目に
フル スキャン すべてのファイルとプログラムを調べる 感染が疑われるとき
カスタム スキャン 選んだファイルやフォルダーだけを調べる 怪しいファイルが分かっているとき
オフライン スキャン Windowsを読み込まずに調べる。パソコンは再起動する 隠れるタイプが心配なとき。インターネットに接続せずに実行したいとき

Microsoftによると、オフライン スキャンは、再起動の後にWindowsを読み込まずに動くので、居座るマルウェアが自分を隠しにくくなります。開いているファイルは先に保存してください。最も完全な検査として案内されているのもこの方法です。

スキャンが終わらない、脅威を消せないときは、空き容量を確かめます。Microsoftによると、システム ドライブに十分な空きがないと、脅威を完全に取り除けないことがあります。

検査でネットが必要なとき

Microsoftは、スキャンの前に定義を最新にするよう勧めています。そのため、切り離したまま検査して何も出なくても、定義が古いと見落とすおそれがあります。総務省も、パターンファイルが古いと新しいマルウェアに対応できないと説明しています。切り離したままできる検査を済ませ、ネットにつなぎ直して更新するかどうかは、ほかの症状と合わせて判断します。迷ったら窓口に相談してください。

Macの場合

Appleは、Macにマルウェアが入っているかもしれないと思ったら、最新のmacOSに更新するよう案内しています。すでに最新なら、再起動します。macOSには、再起動のときに既知のマルウェアを削除するツールが入っています。Safariの「機能拡張」に不要なものがないかも確かめます。Googleは、Macの安全ではないソフトウェアは手動で削除するよう案内しています。入れた覚えのないアプリがあれば、Appleのサポートの手順に沿って消します。

検査のあとに片付けること

  • Windowsを更新する:Microsoftは、[スタート] > [設定] > [Windows Update] > [更新プログラムの確認] で、セキュリティ更新をすぐ適用するよう案内しています。ネットにつなぐのは、検査を済ませた後にします。
  • ブラウザの拡張機能を消す:Googleは、不要なもの、信頼できないもの、Chrome ウェブストア以外から入れたものをアンインストールするよう案内しています。
  • ブラウザの設定を戻す:Chromeなら、右上のその他アイコンから [設定] を開き、[設定のリセット] > [設定を元の既定値に戻す] を選びます。
  • 覚えのないソフトを消す:[スタート] > [設定] > [アプリ] > [インストール済みアプリ] で確かめます。

検索で見つけた「無料の駆除ソフト」は入れない

総務省の事例では、検索で上位に出た口コミサイトのリンクから偽のサイトに誘導され、マルウェアをインストールさせられています。IPAは、普段使っていないソフトの警告に従って購入や契約に進む偽の手口にも注意を呼びかけています。Windowsの標準機能か、すでに契約しているソフトを使ってください。製品を比べるときはセキュリティソフトの比較、標準機能についてはMicrosoft Defenderの項目を見てください。

09パスワードは別の端末から変える

感染したパソコンでパスワードを入力すると、新しいパスワードまで見られてしまうおそれがあります。スマホなど、別の安全な端末から変えてください。警察庁もJPCERT/CCも、Emotetに感染した場合の対処として、使っていたメールのパスワード変更を挙げています。

次の順番で進めます。

  1. メール:パスワードの再設定の連絡がここに届くので、最初に変えます。
  2. ブラウザに保存していたもの:JPCERT/CCは、Webブラウザに保存されていた認証情報の変更を挙げています。
  3. ネットバンキング、決済:お金に直結するものです。
  4. 同じパスワードを使い回していたもの:すべて別々のものに変えます。覚えきれないときはパスワード管理を使います。

Googleアカウントを使っている人は、Googleが案内している myaccount.google.com/security-checkup で、アカウントの問題を解決できます。2段階認証も有効にします。ログイン履歴の見方はハッキングされたか確認する方法にあります。

10お金と周りの人への影響を確かめる

ブラウザにカード番号を保存していた場合、JPCERT/CCは、Google Chromeに保存していたクレジットカード情報について、カードの利用停止を挙げています。カード会社に連絡し、明細に覚えのない請求がないかも確かめます。ネットバンキングを使っていれば、金融機関にも相談します。

感染したパソコンのメールやアドレス帳の情報が漏れた可能性もあります。JPCERT/CCは、端末に保存されていたメールとアドレス帳のアドレスを確かめるよう案内しています。心当たりのある相手には、自分の名前で不審なメールが届いたら開かないよう、別の手段で伝えてください。

Emotetの感染を確かめるには、JPCERT/CCが公開している確認ツール「EmoCheck」があります。警察庁も案内しています。ただし、これはEmotet専用です。これで何も出なくても、ほかのウイルスがないとは言えません。

11初期化するかどうかの判断

社長

検査で消えたら、もう初期化はいりませんか?

消えて症状もなければ、すぐでなくてもかまいません。何度も出るなら考えます。どちらでも、パスワードは別の端末から変えておきましょう。

ハカセ

初期化は、ウイルスを確実に追い出したいときの手段です。ただしデータが消えることがあります。次を目安にしてください。

状況 判断の目安
検査で見つかり、削除され、症状もない すぐ初期化しなくてもよい。パスワードの変更と履歴の確認は行う
削除しても何度も検出される、症状が続く オフライン スキャンのあと、初期化を考える
検査ソフトやタスク マネージャーが動かない メーカーや窓口に相談し、初期化を考える
知らない相手に遠隔操作された IPAは「システムの復元」、できなければ初期化を勧めている
会社のパソコン 自分では行わず、担当者の指示を待つ

Windowsの回復オプションについて、Microsoftは次のように説明しています。

  • この PC をリセット:Windowsを最初から入れ直します。個人用ファイルを残すか、すべて削除するかを選べます。
  • インストール メディアで再インストール:デバイスがマルウェアに感染している疑いがある場合、または他の方法が機能しない場合の方法です。すべてが削除されます。
  • システムの復元:システムのファイルと設定を前の状態に戻します。個人用ファイルは対象外です。

どれも重い作業です。Microsoftは、続ける前に大事なファイルのバックアップを取るよう案内しています。感染に気づいてから取ったバックアップには、問題のあるファイルが混ざるおそれがあります。戻すのは必要なものだけにして、戻す前に検査してください。操作が分からなければ、パソコンメーカーに問い合わせます。

12会社のパソコンは、まず担当者へ

会社のパソコンは、自分の判断で検査や初期化を進めないでください。総務省は、会社のルールに従って対応し、ネットワークから切り離したうえで、情報システム担当者に連絡するよう案内しています。IPAの手引きは、電源を切るなどの不用意な操作で記録を消さないよう注意しています。記録は原因を調べる手がかりになるからです。

個人で使っていても、仕事のデータやお客さまの情報が入っていれば、同じです。社内にそうした担当者がいない会社は、IPAの企業・組織向けの窓口に相談できます。日ごろの備えは法人向けのウイルス対策や事故への備えで確かめられます。

13やってはいけないこと

慌てているときほど、次のことをしてしまいがちです。

  • 画面に出た番号に電話する:Microsoftのエラーや警告に電話番号が書かれていることはありません。相手に遠隔操作させると、被害が広がります。
  • 感染したパソコンでネットバンキングやパスワードの入力をする:切り離して検査を終えるまでは避けます。
  • 警告を無視して使い続ける:セキュリティソフトの検出を消さずに使うと、知人や同じネットワークの機器に広がるおそれがあります。
  • 会社に言わずに自分で片付ける:記録が消えると、何が漏れたのかを確かめにくくなります。

14次に感染しないための対策

  • OSとソフトを最新にする:警察庁が基本に挙げています。総務省は、サポートが切れたソフトを使わないよう呼びかけています。
  • セキュリティソフトを動かし続ける:総務省によると、ほとんどのパソコンには標準で備わっています。有料版や体験版の期限が切れたまま使うと、かえって危険なことがあります。
  • 定期的に検査する:総務省は定期的なスキャンを勧めています。
  • 添付ファイルと警告に注意する:文書を開いたときのマクロやセキュリティの警告を無視しないよう、警察庁が注意しています。
  • 持ち主の分からないUSBメモリを使わない:差し込んだだけで感染するものがあります(総務省)。
  • ソフトは正規のページから入れる:ダウンロードサイトに似せた偽のページがあります(総務省)。
  • バックアップを別に取る:ネットワークから切り離した場所に保存すると、ランサムウェアへの備えにもなります(総務省)。

セキュリティソフトは万能ではありません。総務省は、更新が間に合わず、すり抜けることも少なくないとしています。「入れているから大丈夫」とは考えないでください。

15困ったときの相談先

窓口 連絡先 こんなときに
IPA 情報セキュリティ安心相談窓口 電話 03-5978-7509(10時〜12時、13時30分〜17時。土日祝日・年末年始を除く)/メール anshin@ipa.go.jp 個人で、ウイルスの対処を相談したい
IPA 企業・組織向けの相談窓口 IPAのサイトから 会社・組織で相談したい
JPCERT/CC 公式サイトのインシデント対応依頼から 会社・組織で、インシデントの対応を依頼したい
警察 最寄りの警察署、またはサイバー事案のオンライン受付窓口 被害を相談・通報したい
購入した店、パソコンメーカー 店の窓口、メーカーの公式サイト 検査や初期化の操作が分からない

IPAの窓口に相談するときは、次のことを整理しておくと話が早く進みます。端末の種類とOS、入れているセキュリティソフトの名前、時系列を含めた具体的な出来事、ウイルスが原因と判断した根拠、ほかに相談した窓口です。電話は1回30分以内で、相談は無料ですが通話料はかかります。

16よくある質問

Q電源は切った方がいいですか?
A

公的機関の案内で最初に出てくるのは、電源よりネットから切ることです。会社のパソコンでは、電源を切る操作で記録が消えることを避けるよう、IPAの手引きは注意しています。家庭のパソコンも、まずネットから切ってください。ランサムウェアの場合の扱いは別の記事を見てください。

Q開いただけで感染しますか?
A

総務省によると、メールのプレビューやホームページの閲覧だけで感染するものもあります。開いてしまった場面別の対処は、変なメールを開いてしまったときと怪しいサイトを開いてしまったときにまとめました。

Q検査で何も出なければ、感染していませんか?
A

言い切れません。総務省は、ソフトの更新が間に合わず、新種をすり抜けることがあるとしています。オフライン スキャンまで行い、ログイン履歴に覚えのないものがなければ、ひとまず普段の使い方に戻して様子を見ます。症状が続くなら相談してください。

Qウイルス対策ソフトが消えました。感染ですか?
A

Googleは、ウイルス対策プログラムが機能しなくなることを兆候に挙げています。Microsoftも、スキャナーを起動できないことを現象に挙げています。感染を疑って、ネットから切ったうえで進めてください。

Q初期化すれば、パスワードは変えなくていいですか?
A

いいえ。初期化はパソコンの中をきれいにするだけです。すでに盗まれた情報は戻りません。別の端末からパスワードを変えてください。

Q費用はかかりますか?
A

Windows セキュリティでの検査と、IPAの窓口への相談は無料です(電話の通話料はかかります)。お店やメーカー、専門の会社に頼むときの料金は、依頼先に確かめてください。

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出典(一次資料)24件被害を受けた組織や公的機関の発表だけを出典にしています(2026.11.01に確認)開く
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